ソラリスの時間

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昭和(1960-80年代)の懐かしいモノ、ヘンなモノ満載!!! 脱力系 or ココロトキめくノスタルジックワールドへご案内〜!

マナサビイの東京虹色紀行(7)〜まるでSFの世界?!昭和が生んだ、東京の近未来名建築その2 

それでは、今日も前回に引き続き、「まるでSFの世界?!昭和が生んだ、東京の近未来名建築その2」ということで、東京で見た奇抜なレトロ建築の数々をご紹介します^^


新橋2

新橋駅前ビル(1号館)。
竣工は、1966(昭和41)年。

新橋駅前にあるビルなので、東京にお住まいの方なら目にされたことがある方は多いでしょう。
大胆なビル構造はもちろんですが、そのインパクトを抑えるかのような繊細な外壁と窓周りのファサードデザインにも同時に目がひきつけられてしまうという、何とも不思議な魅力を醸し出しているビルだなと感じました。 よく見ると、すごく変わった形してない?! と5秒程してから気づく感じ。 こんなにユニークな形なのに周りから全く浮いてるように見えないのは私だけでしょうか。


新橋1

このつなぎ目の部分も近くで見ましたが、角度によっては、向こう側にあるビルにもうひとつのビルが突き刺さっているような形にも見えますよネ。本当に面白いデザインだと思います。 


新橋3

先日、偶然、テレビ番組でこのビルのことが取り上げられていましたが、元々はここは「狸小路」と呼ばれる飲み屋街で、そこの飲み屋さんたちが地下に入居したのが、このビルの飲食店街の始まり。(だから、表玄関のところにタヌキの像が置かれている)
こういうところは、大阪駅前ビルとプロセスが非常に似ていると思います。 戦後の闇市からスタートして、そこで営業していた飲食店が、高度成長期の駅前再開発事業でのビル建設に伴い入居させてもらえることになった。

その当時からの店舗をそのまま引き継がれているお店も多いのでしょう、大阪駅前ビル同様、こちらのビルもいまだに地下の飲食店街には昭和の風情が残っています。
新橋のサラリーマン御用達としてテレビで特集されることもありますよね。

昭和臭の濃い庶民的な地下フロアの雰囲気と、繊細なファサードデザイン、そしてあのビル本体の先鋭的で独創的な形状とが織りなすどこかカオスな様相が、まさにこれこそ昭和的で私などはとても良いと思うのですが、惜しくも2022年に解体されてしまうとか。
大阪駅前第一ビルにもそういった話が何年か前から出ていますが、・・・うーん、残念ですね。



前回の2件から新橋駅前ビルまで新橋駅界隈のビルが続きましたが、新橋を離れ、次に東新宿に向かいます。


軍艦3

GUNKAN東新宿ビル(旧名称:第3スカイビル、ニュースカイビル)。 
竣工は1970(昭和45)年。

「陸軍船舶兵出身で随所にその影響がうかがえる独特のデザインの建築物を手がける。狂気の建築家、異端の建築家と呼ばれた」(←wikiより引用)渡邊洋治氏が手掛けたビルで、その形から「軍艦マンション」と呼ばれていた建物。
前の中銀カプセルタワーや静岡新聞静岡放送ビルもそうなんですが、この時代のとんがったビルは有名な建築家の方の作品が多いんですよね。当時は、皆さん、新進気鋭の若手建築家だったのでしょうが。

しかし、やはりこの形はインパクト大! ビルの外壁の色はもとはシルバーだったようですが、数年前のリノベーションの際にペパーミントグリーンに塗装されたようです。屋上にあるのは、受水槽。

こうやって見ると、軍艦マンションの手前の建物もそこそこユニークな形の建物に見えなくもない。お隣の軍艦マンションに触発されたのかな?(笑)


軍艦4

間口が狭いですよね〜。でもだからこそ、こういった個性的な形状の建物につながったとも言えるのかも。
この正面から見たデザインも、独特です。


軍艦1


軍艦2

リノベーション前の建物を知らないのですが、ガラスの壁面に大きく描かれた顔の絵は明らかにリノベの後に描かれたものでしょう。
でも、この二手に分岐してエレベーターホールまで進む廊下は、マンションの形・構造からも、きっと当時からのものではないかと。 床に描かれている曲線の模様は最近描かれたものなのかな? 
私、このエントランスホールが、すごく気に入ったんですよね〜^^ 二手に分岐するというのがどこか近未来風でクールではないですか? ^^

そういう意味で言うと、壁面の「GUNKAN・・・」の白文字はちょっと余計かな〜。文字があることで、新しくなった小綺麗な印象は受けますが。
現在は、SOHOやシェアハウスなどとして利用されています。



そして・・・

江戸2

江戸東京博物館。 
1993(平成5)年の開館に合わせて、建物は前年の1992(平成4)年に完成。 
両国駅の至近にあるからわかりやすいです、ここも。
今まで巡って来た建物はすべて、1960年代後半〜70年代初頭の高度経済成長期の建物なのですが、これだけ例外的に平成初期のバブル期の建築物です。

高度成長期の建物と異なるのは、「江戸東京博物館」という施設のコンセプトに沿わせていることもあってか、和風の要素が屋根部分などのフォルムに取り入れられていること。
とはいえ、この建物にも、戦闘ロボットやら飛行艇やらが発進する基地のごときメカニカルな趣を感じてしまいます。
SFというよりも、子供の頃に見ていたマジンガーZ等々のロボットアニメに出て来そうな形をしているなあと^^

このちょっと下から仰ぎ見る、床部分が見える角度がいちばん好き。


江戸1

むむっ、この角度から見ると、仮面ライダーなどの特撮ものに出てくる研究所としてもかなり使えそうですね〜、やっぱり(笑) これが70年代にあったら、特撮のロケ地としても重宝されたかも。




さて、番外編である江戸東京博物館の、さらに番外編として気になった建物があったので、こちらに載せておきます。

昭和シェル石油1

前回ご紹介した、中銀カプセルタワービルに行く途中で見かけたこちらのビル。
こちらもなかなかどうして、個性的なビルディングではありませんこと?! 円筒形+銀色のミラーを張り巡らせたような外壁は、目立つのは確か。 

「昭和シェル石油」とあるので、企業の自社ビルだろうと思いウェブサイトを調べてみたのですが、この場所に事業所はなさそう。
でも、銀座8丁目に昭和シェルのガソリンスタンドがあるようなので、ガソリンスタンドが1Fにある複合的なオフィスビルだったりするのかな?(@@)
おわかりの方がいらっしゃったら教えていただけると有り難いです。 間近に行って確認すれば良かったな〜!

デザインから見て、70年代(SF近未来風)もしくは80年代(ミラーボールを彷彿とさせる笑)のビルっぽいのですが、実際はどうなのでしょうか。



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆


前回から2回に渡って、東京にある昭和の高度成長期に誕生した先鋭的なビルを主にご紹介してまいりました。
各ビルの概要などはトラベルジェイピーの拙記事「まるでSFの世界?!昭和が生んだ、東京の近未来名建築4選」 をごらんいただければと思います。

大阪にも高度成長期の時代にできたビルはいくつも残っていて、もしかしたら現存率だけでいくと東京よりも高いのではないかとも思うのですが、万人が見て「これは変わった建物だ」とすぐに気づくだけのインパクトを持つか否かという点では、東京の方が該当する物件が多いのかな?と。
建築マニア受けしそうな、あの時代の大阪のレトロビルもいずれピックアップできたらいいなあと思います。 

それはさておき、一度、中銀カプセルタワービルにはどうにかして泊まってみようと思っています(笑)
老朽化の問題等々あるでしょうが、何とか補修を加えながら、この時代の異彩を放ちまくっているビルたちが少しでも長く延命して欲しいと願っております。




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マナサビイの東京虹色紀行(6)〜まるでSFの世界?!昭和が生んだ、東京の近未来名建築 

トラベルジェイピー(旧たびねす)に新しい記事が掲載されました↓↓↓

まるでSFの世界?!昭和が生んだ、東京の近未来名建築4選

今日のブログのタイトル、トラベルジェイピーの記事につけたタイトルとほぼ同じにしてしまいました(笑)
東京虹色紀行の6回目は、 昭和に生まれた非常に個性的なデザインの建物のご紹介を♪ 向こうでカバーできていない部分を中心にお届けします^^  建築の基本的な概要などは、上記記事をごらんください♪



静岡1

静岡新聞・静岡放送東京支社ビル。

トラベルジェイピーの方では字数が限られていること等々もあり、かなりテンション抑えめに書いているんですが・・・このビル、凄くないですか??(@@)  今あらためて冷静に見ても・・・やっぱり凄いと思います。

真ん中の丸い柱のような部分にエレベーターがあって、あの枝葉のような箱形の部分が「オフィス」。 
ビル=直方体という概念が当たり前のようにありますが、それをものの見事に粉砕していますよね。 大阪のマルビルのような円筒形のビルでも、今となってはまあそこそこ個性的な部類に入ると思うのですが、そのはるか上を行く斬新な形。

見ているうちに、レトロフューチャー+森の木の枝にこしらえた妖精のおうちというメルヘンチックなイメージまで何故か膨らんで来ました。


静岡2


竣工は、1967(昭和42)年。 日本を代表するあの有名建築家、丹下健三氏の作品でもあります。
こういう造形を見ると、70年の大阪万博会場のロープウェイが行き来していた展望タワーなどの造形を連想してしまう。あれは丹下さんの設計したものではなかったのかも知れないけど。

このビルも今の建築基準法には則していなかったりするんだろうな〜?と、その形を眺めながら思っていたのですが、もし仮に今の建築基準法が昔と全く同じで、地震のリスクなどを殆ど考えなくて良かったとしても、こういう形の建物を造ろうとする人は現れないのでは? と思います。 だからこそ丹下氏の作品であると同時に、あの時代だからこそ生まれ得たセンスや思想が詰まった産物なのだと。

毎日通っていると慣れてしまうものでしょうが、エレベーターに乗って、あの張り出したコンテナのようなオフィスに足を踏み入れてみたいと思ってしまいます^^




中銀1

中銀カプセルタワービル。

今回鑑賞した建物は、新橋駅周辺にあるものが多かったのでとても見て回りやすかった♪
さっきの静岡新聞・静岡放送東京支社ビルから歩いて見に行った2件目の物件が、この「中銀カプセルタワービル」。

中銀というのは、最初、岡山県出身の私は中國銀行(岡山県にある地銀)のことだと思って、「ほ〜、銀行がこんな個性的なデザインのビルを建てたんか〜?」と驚いたのですが、中銀=なかぎん、銀座にある貸ビルの会社でした。

黒川紀章氏が設計を手掛けた、1972(昭和47)年竣工のビル。多くの人が知る、建築界のビッグネームです、こちらも(@@)


中銀2

中銀5


このビルデザインの独創性は、誰が見ても一目瞭然!!(☆☆) 
何だろう、フォルムそのものの奇抜さにおいては静岡新聞・静岡放送東京支社ビルと同レベルなのかも知れないのですが、あちらのビルにも増して、‘非現実感’を強く感じてしまう造形だなと。 
こっちは完全に、まんまSF映画の世界に見えました、私の感覚では(@@) や〜、やっぱり生で見ても凄いビルだわ!

現在、外壁に保護ネットがかけられているのは、外壁が剥がれ落ちたり窓が落下したりするのを防ぐためのよう。


中銀3


中銀4

このビルは、夜の雰囲気が素晴らしいんですよ〜! 
私がこの夜景を撮影する前後にも、外国人観光客の方がここに来られて撮影しておられました。
外国人の方の間では今、東京のこういった建築物や夜景が「サイバーパンク」な世界として人気を集めているようです。
香港あたりにもそういうムードあるかな、と思いますけどね。

サイバーパンク(Cyberpunk)とは、1980年代に成立・流行したサイエンス・フィクションのサブジャンル、もしくは特定の運動、思想をさす。 (wikiより引用)

1950〜70年代のSF作品にくらべると、80年代のSFものは総じて退廃的かつパンクなムードが色濃く漂っていますよね。「ブレードランナー」然り、「AKIRA」然り。
そういった作品に登場しそうな建物であったり風景であったりを、外国人の方が東京という都市に見いだしておられるということ。
中銀カプセルタワービルが建設されたのは70年代なのですが、確かにこうやって見ると、サイバーパンクなムードも感じられます。

中銀カプセルタワービルは完成当時と変わらず、マンションとして現在も存続しており、入居者の方がおられます。 夜になると、宇宙船のような丸窓からもれる居住者の部屋の明かりと、建物の目の前を走っている首都高が近未来な雰囲気を増幅させている気がします。 ああ、これぞ絶景ナリ!!

電話番号などが写りこんでしまっているため写真をトリミングしているのですが、このビルのお隣にあるネオン看板を掲げたビルも、中銀ビルと併せて見た時になかなか良い効果を生んでるんですよね〜(笑)
中銀ビルは、ビルの建っているロケーション自体にも恵まれた物件だなあと思います。


220px-Showcased_Nakagin_Capsule_Towers_one_pod_at_the_Mori_Art_Museum_in_2011.jpg
(これもwikiよりお借りしました)

↑ちなみに、こちらは森美術館に展示されている(いた?)とされる、中銀カプセルタワービル内のお部屋。おそらく完成当時の内装でしょうか。 
半世紀前に想定されていた未来の生活空間、でもあるんでしょうね^^ これぞ、ザ・レトロフューチャー!! 素晴らしすぎーーー!!!(≧∀≦)  
普段の暮らしにはミニマル過ぎて向かないけど、おこもりの仕事部屋や週末に現実逃避する部屋には最適。秘密基地として使えそうだ・・・!

この物件は、アーティストなどに人気が高く、入居待ちの方がおられるそうです。 一時は当然のごとく老朽化による建て替え問題で揺れていたそうですが、何とか補修を重ねながら保存・存続して欲しいものです。

外国人の方に人気と書きましたが、お昼間は日本人の方も、個人、もしくはグループで鑑賞に来られていて、やっぱり人気は根強いものがあるなあと^^  
ここで撮影している時に偶然ご一緒させていただき、ご自身が撮影されている様々なレトロ建築の写真を見せてくださった方もおられました。 もしこのブログを見て下さっていましたら、あの折はありがとうございました!



☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今回1回で、巡った5つの物件をご紹介しようと思っていたんですが、熱く伝え過ぎてしまい長くなりましたので、今回はここまでにしておきます^^;(苦笑) 

それでは、また次回〜〜〜♪




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MANASAVVY(マナサビイ)

Author:MANASAVVY(マナサビイ)
昭和40年代、岡山県生まれ。大阪在住。
昭和カルチャー以外にも、旅、写真、グルメ、 読書、映画、TV、野球観戦、超科学や超古代文明(ムー的なトピック)が好き。 ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
「佳後 マリ子」の名で、レトロ旅ライターとして取材・執筆活動を行っています。

写真と記事の無断転載を禁止します。
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