ソラリスの時間 ほのぼの可愛く、ハイクオリティー!昭和33年の小学館「幼稚園」

ソラリスの時間

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ほのぼの可愛く、ハイクオリティー!昭和33年の小学館「幼稚園」 

最近、軽く驚いたこと。

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3月で「小学二年生」が廃刊になるのは知っていましたが。。。まさかこんな名前の新雑誌が登場するとは!(笑)

しかし裏を返せば、1年刻みの学年誌が成立し得た時代というのが今から思うと奇跡的な時代だったのかも知れないとも、ふと思います。 小学館だけじゃなくて、中学生になったらなったで他社から学年誌が出ていたし(「時代」、「コ—ス」)、逆に小学校に上がる前にも、1、2才刻みでターゲットを絞った幼児向けの月刊雑誌が複数の出版社から刊行されていました。
そういう出版文化の恩恵をモロに受けて来た身からすると、こんな子供向けの学年誌の名前にまで話題性みたいなものが求められる時代になったのか〜と。「8年生」というセンスは悪くないしむしろ面白いと思いますが、何かこう、聖域を侵してしまったかのような「禁じ手」的な名前のような気もします(笑) 昭和文化が霧散し、消えていくまでの過程を見ているような気持ちになります。


そんな中、今日お届けするのは、昨年訪問した「京都 昭和レトロ秘密基地」さんで購入した、小学館の「幼稚園」昭和33(1958)年5月号です。その時のブログでは表紙だけお見せしましたが、中のページの一部をお見せしますネ♪

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このページにある全ての乗り物が、「昭和30年代」という感じしますよね〜
昭和40年代生まれの私、まだこの頃には生まれていませんが、時代背景に想像と推測を巡らすことができて面白い!
三角の旗がなびいているところからすると、この車は新聞社か何かの社用車という設定ではないかと思いますが、昭和33年というと本格的な車社会到来のまさに直前の時期なので、車のフォルムやデザインもまだギリギリ国産車風ではない(アメリカ車)のかなあ〜?!とか。 道路もやっぱりまだ舗装されてないな〜とか^^

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これがSLの正面。特急「かもめ」のプレートがついていますよ。



ずっと以前にこのブログで、「小学館オールカラー版世界の童話」を取り上げたことがありますが、昭和の子供向けの本というのは全般的に高クオリティーで、特に挿絵は大御所の方、または後に大御所となられる方が筆をふるわれているケースが非常に多いんです。 そしてそれは、この雑誌においてもしかり。


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藤井千秋さんの挿絵。


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左、早見利一(はやみりいち)さん、右、清水崑(しみずこん)さん。
清水崑さんは、あのCMなどで有名な黄桜のカッパのイラストを描かれた方です。この絵にも、その雰囲気が十分にありますよね〜

早見利一さんは、清水さんほど有名ではないようですが、昔、よくお見かけした絵です 特にここにもいる、ハゲたおじさんの絵はそこかしこで何度か見た記憶があります(笑) マニアの方なら、私などよりもずっと詳しくご存知かも!(ご存知でしたら教えて下さい♪)


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せおたろうさんの絵。 せおさんは「のらくろ一等兵」など戦中の「のらくろ」映画シリーズの作画を手がけ、のちに絵本作家に転向された方です。昔から駄菓子屋さんなどにあった「クッピーラムネ」の絵は、せおさんの画風と若干ですが似ている気がします。せおさんが描かれたものかどうかは不明ですが。



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森康二(もりやすじ)さんの挿絵。 名前を聞いただけではおわかりにならない方もいらっしゃるかも知れませんが、アニメ界では超有名な存在だった方です。なぜなら・・・(以下、wikiより抜粋させていただきました)

マジンガーZ (1972年-1974年) 原画
パンダの大冒険 (1973年) 原画
山ねずみロッキーチャック (1973年) 作画監督
アルプスの少女ハイジ(パイロット・フィルム) (1973年) キャラクターデザイン・原画
アルプスの少女ハイジ (1974年) オープニング作画
フランダースの犬 (1975年) キャラクターデザイン・オープニング作画
草原の少女ローラ (1975年-1976年) キャラクターデザイン
シートン動物記 くまの子ジャッキー (1977年) キャラクターデザイン
ペリーヌ物語 (1978年) レイアウト
未来少年コナン (1978年) 原画



最初に所属したアニメーション会社が倒産し、「小学館の学年誌から挿絵の仕事を請け負ったり、一時西武百貨店宣伝部に勤務するなどして糊口をしの(wikiより引用)」いでいた時期にちょうど描いたと思われるのが、この「幼稚園」誌上の挿絵と思われます。
宮崎駿さんや高畑勲さん、大塚康生さんらは森さんが指導した後輩にあたり、森康二さんがいなければ、私が大好きなあのアニメの「ルパン三世」はもちろん、あのアニメもこのアニメの名作も生まれなかったかも知れないというほど、私達世代が間接的に多大な影響を受けている方なのです。


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林義雄さんの挿絵。
この愛らしいほのぼの感、何とも言えません!! (//∇//)  誰が描いたかはべつにしても、見ただけで癒される童画ですよね。 こういう絵、理屈抜きで大好き



同じ小学館の制作ということもあるのでしょうか、この昭和30年代の「幼稚園」に挿絵を描かれていた方たちは、後の「オールカラー版世界の童話」でも挿絵を描かれている方が多いようです。 今ご紹介してきた中では、私が知っているだけで、藤井千秋さん、せおたろうさん、森康二さん、林義雄さんが「オールカラー版〜」に作画を提供されています。
「幼稚園」にしても「オールカラー版〜」にしても、幼い子供が読む本に素晴らしい絵が提供されていたということに豊かさと贅沢感を感じますよね。 

この「幼稚園」は5月号なので、子供の日をテーマにした絵やお話がたくさん載っていました 
掲載されている広告がまた非常に可愛らしいものが多くて、これに関しては、またいずれ「昭和の広告」というテーマで別個に取り上げたいと思っておりますのでお待ちください♪



追記: さて、再来年から新しい元号に変わるというニュースが巷を賑わせていますが、そうすると私達って2時代も前の人間になってしまうんですよね。 子供の頃には、明治生まれのおじいちゃんやおばあちゃんがまだ周りにたくさんいて、「凄い昔の人」だなあと子供ながらに感じていました。それが、今度は私達自身がそう思われるということになる(爆)
戦争経験者の高齢化や死去に伴う悲惨な記憶の風化が問題になっていますが、私達ももうじき、「戦後の昭和文化の語り部」という役割を自然に担う立場になるのですね。 元号が変わった後も、様々な形でこの時代の大衆文化の豊かさを伝えていけたらいいなあと思っております

大阪市内は快晴のとてもいいお天気ですが、同じ大阪でも北部など場所によっては雪が降っているところがあるらしい 寒い時期ですので、皆さん気をつけてください〜!



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[ 2017/01/15 12:51 ] 昭和読んだ読んだワールド 昔読んでた本・少女(少年)マンガと付録♪  | TB(0) | CM(8)
明智半平太さん、ハイ、ランキングでもよろしくお願いします!!e-454

[ 2017/02/03 19:34 ] [ 編集 ]
いまはハゲちらかしたオッサンになってしまいました。今度のブログは、昭和レトロでランキング一緒です。
よろしくお願いします。
[ 2017/02/03 00:03 ] [ 編集 ]
明智半平太さん、お久しぶりです!お返事がたいへん遅くなりまして、すみません!!
しばらくブログをチェックしてなかったもので、コメントをくださっていることに気づくのが遅くなってしまいましたi-201

ベビーブックのモデルだったんですか?!すごい!!e-451
こういうのってどうやって選ばれるんだろうと思っているのですが、CMみたいにオーディション的なものがあるんでしょうね。でも、とにかく可愛い赤ちゃんだったことは確かですね!e-446(笑)

ブログが閉鎖されてるようだったのでリンクを外させていただいておりましたが、また新たに始められたんですね。 再度リンクし直しさせていただきますね♪e-446
[ 2017/01/27 17:06 ] [ 編集 ]
赤ちゃんだったころベビーブックのモデルでした。えへ♪
[ 2017/01/22 22:12 ] [ 編集 ]
雨男博士さん、字のレイアウトにアナログ感が出てますよね🎵 あと絵の具の柔らかさは本当にその通りで、決してデジタルでは出ないタッチと質感だと思います😄 デジタルの描画とは明らかに違う手の温かみがあるんですよね、確かに。

仕事では西暦メインですが、きっとことあるごとに感じるようになる気がしています。気持ちだけは30才ぐらいのつもりですが、いまだに😅

[ 2017/01/15 23:12 ] [ 編集 ]
デジタルタッチではなく、
絵の具のようなやわらかさがいいですね。
それといかにも職人わざといったかんじでレイアウトされた
ひらがなの列。こういうのがなんとなく好きです.

いつの間にか、元号も、という感じですが、
おもえば平成も30年近いわけで、
けっこう長く続いていて、愛着があるかたもおおいのだろうな、と。
とはいえ、仕事ではもっぱら
西暦を多用するので、
あまり実感ないのもたしかなのですが、、、、

[ 2017/01/15 19:47 ] [ 編集 ]
てんちゃん、お店ではパッケージングしてあったので中身は見ずに買ったんですが、とにかくほのぼのと可愛くて買って良かったです!e-78e-51

人魚姫のお話が入った本、私も子供の頃に持ってましたe-446 藤井千秋さんの絵は子供だったけど印象に刻まれました。色使いもとても綺麗だったし、描かれてるドレスがとても美しくて素敵だなあと思って見てました。人魚姫の貝殻の衣装なんかも勝手に真似したりアレンジしたりして、絵で描いてたような記憶がi-229 
入手されてるなんて、羨ましい!! e-350  
私も図書館で借りて読みましたが、現物はgetできていませんi-201 世界の童話、何冊かはかならずもう1度getしたいと思っているんですけどね〜。あんな美しいカラー挿絵が全ページについてる絵本全集なんて、他にはないですよね〜e-420 

私達ぐらいのアラフィフの人間って、戦後から高度経済成長期までの昭和中期のムードみたいなものを直接・間接的に覚えている最後ぐらいの世代ですかね。確かに親世代からももっと聞いておかねばならないことがある気がします。同じ話を繰り返されるのがめんどくさくなって、聞いたフリをして生返事してしまうことも多いですけどi-229
[ 2017/01/15 18:08 ] [ 編集 ]
挿絵の数々を見て、すごくほっこりした気持ちになりました。
自分の子供の時の物と、雰囲気が違っている所も有るかもしれませんが、昭和時代の色使いや印刷の感じが懐かしいです。
世界の童話、金色のケースに入っていた物ですよね。
子供の頃に持っていて、藤井さんの人魚姫の入った物がどうしてももう一度欲しくなって、一昨年くらいに入手しました。

元号変わったら・・・そうですねえ。
自分たちにとっての明治生まれの方みたいな感じになるのか~
複雑ですね(笑)
同じ昭和生まれでも、昭和中期生まれ(?でいいのかしら)なので、まだまだ上の世代の方たちからいろんな話を聞いておかなければって気持ちです。

昭和の広告についての記事も楽しみにしてますね~
[ 2017/01/15 13:22 ] [ 編集 ]
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プロフィール

MANASAVVY(マナサビイ)

Author:MANASAVVY(マナサビイ)
昭和40年代、岡山県生まれ。大阪在住。
昭和カルチャー以外にも、旅、写真、グルメ、 読書、映画、TV、野球観戦、超科学や超古代文明(ムー的なトピック)が好き。 ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
「佳後 マリ子」の名で、レトロ旅ライターとして取材・執筆活動を行っています。

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