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ソラリスの時間

昭和(1960-80年代)の懐かしいモノ、ヘンなモノ満載!!! 脱力系 or ココロトキめくノスタルジックワールドへご案内〜!

フィルムカメラで切り取った幻想的な炭鉱廃墟、長崎・池島(1)

トラベル.jp(たびねす)に、最新で掲載された旅記事です。

寂しくも幻想的な廃墟にあふれた島、長崎「池島」を撮り歩く!

タイトルの通り、今日のブログ内容とも関係しております☆

トラベル.jp(たびねす)の方に池島の概要や撮影物の説明を書きましたので、ブログの方ではそういった文章を最小限にとどめて写真メインで構成したいと思います。 トラベル.jp(たびねす)には掲載されていない写真がまだまだたくさんありますので、2回に分けて写真ブログのような感じでお届け出来ればと^^

池島の写真はすべてフィルムカメラで撮っています。 フィルムの場合は失敗して全く撮れていないかもしれないというリスクがあるので普通はデジカメも一緒に持って行くのですが、この2年前の池島探訪では中古で入手したキャノンのEOS Kissとトイカメラ(ロモのスメナ8M)のみを持参しました。
またこの時は旅写真では初めてのモノクロの写真にも挑戦しました。 モノクロ写真は次回にまとめてUPすることにしますね。

それでは、かつて炭鉱で栄えた島、池島の写真を・・・


池島風景3-1ブログ

池島は長崎県にある離島で、2年前の夏に行きました。 さっさと紹介すればいいものを、いつものごとく記事を長期間寝かせまくっています(苦笑)

長崎県と言えば軍艦島が有名ですが、池島もかつて炭鉱で栄えた島で遺構、廃墟が島全体に渡って存在しています。 
ただ軍艦島と違うのは、池島には今も住民の方が暮らしておられるということ。 なので、ここを「廃墟の島」とひと言で呼ぶのには私はちょっとためらいがあります。 もし自分が島民だったら、今住んでいる土地が「廃墟の島」と呼ばれることをどんな風に感じるだろうな?と。  というわけで、記事の上では。「廃墟が数多く残っている島」というニュアンスで記述しています。

上は、トラベル.jp(たびねす)の方でも掲載されている写真。
港のある入江の周辺に炭鉱施設や機械が密集しているので、港に降り立った時点からすでにたくさんの遺構が視界に入って来ます。


池島風景5-1ブログ



池島トンネル2ブログ

石炭を掘り出していた、炭鉱のトンネル(坑道)もまだこのように残っています。
私はこの時は行けなかったのですが、坑道の中にトロッコに乗って入り見学出来る体験ツアーもあります。再訪問したいと思っているので、その時こそは是非ツアーに参加しようかと^^☆


池島発電2ブログ

カメラにフィルムがまだ入っているにもかかわらずうっかり開けてしまい、光が入ってしまってこんな感じの写真になりましたが、写真屋のお兄さんには「いい感じになってる♪」と、なぜかおホメ頂いた写真(笑)

象の鼻のように見えるこの施設は、かつて火力発電所として稼働していました。 近くで見るとかなり大きくて迫力のある建造物で、池島に残る炭鉱施設の中では、坑道や次に出て来る重機械と合わせて見どころの遺構のひとつとなっています。




池島重機0ブログ

荒涼とした雰囲気が漂う土地に残されていた 「ジブローダー」。 


池島重機5-1ブログ

廃軌道上に残されていた機械。

上のジブローダーもそうですが、生き物に見えるんですよね、形が。
私的には、ジブローダーはラピュタに出て来るロボット兵などと同じ世界にいそうな生物に見える(笑)
この機械の方は、完全に昆虫系。 トノサマバッタやキリギリスに見えるんですが。 
 


池島風景6ブログ



池島風景7-1ブログ


島なので周りは海。草むらや樹木の緑も多く、空き地もある。沿岸部の低地から台地まで土地に起伏があり、その中に多くの遺構や廃墟が存在する。
そんな感じなので、歩いているとまさに「夏休みの探検」気分を味わえる島なんです

マニアな方でなくとも、子供の頃に知らない町や田舎の山を探検するのが好きだったという方にはかなりおすすめです。(私自身がそうなので)




池島風景9ブログ



池島団地10ブログ


島の南西部にあたる小高い台地部分には、廃墟化した団地が何棟も。
こんなに廃墟団地が固まって見られる場所は、日本国中探しても他にはないと思われます。



池島団地6ブログ




池島団地8ブログ




池島団地2ブログ




池島団地9ブログ


植物が廃墟を浸食していくかのように生い茂っている姿。
普段は草木に対してマイナスの感情を抱くことはないけれど、こういうのを見ると一瞬「怖い」 と感じてしまう。

生命が消えた住処を、生命力旺盛な植物が凌駕して行く。 この一帯に広がる光景は、そう遠くない将来の日本を先取りした光景なのか?とも。 そう考えるとますます怖いし、哀しい気がします。




池島団地1ブログ


池島は、1950年代、昭和30年代から営業出炭が開始された炭鉱でした。
最盛期の時代がちょうど高度成長期、1970年前後だったのですが、 ごらんの通りこの8階建アパートもおそらくその頃に建てられたものではないかと見ています。 近未来風の外観デザインですし。
アパートでこんなクールなデザインってなかなかないでしょ!

アパートの裏が小高い地形になっていて、5階部分とその小高い地面とがつながっているというユニークな構造です。 この時代のアパートや社宅はエレベーターがついてない建物も多いのですが、そういう構造だったためエレベーターがなくても大丈夫だったようです。



池島団地11ブログ

道路にあったミラーに映っていた団地。
まるで時空の歪みのよう。




池島廃墟1ブログ





      



池島に行った時は、台風が過ぎた後でお天気に恵まれたのですが、めちゃめちゃ日焼けしました
顔や腕には日焼け止めを塗りまくっていたのでまあ大丈夫だったのですが、ズボンで覆いきれてなかった足首部分の日焼けはその後1年ほど跡が残りました
空気がきれいな分、紫外線がストレートに直撃するんでしょうか?? そういうのってあります?

午前中に着いて16時発のフェリーで島を出たのですが、歩き回って写真を撮っていると全然時間が足りなくて、歩けていないルートや行けていないスポットがまだまだあります。 なので、ぜひもう1度、フィルムカメラを携えて上陸したい!! 


次回は、池島をモノクロで撮った写真を並べていきますので見てやってくださいませ! 

島の概要や各炭鉱施設、機械についてもう少し詳しく知りたい方は、 トラベル.jp(たびねす)の記事をごらんください☆





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瀬戸内海、佐柳島。 昭和の木造校舎の宿 「ネコノシマホステル」(2)

今回も、3日前に引き続き、ネコノシマホステルと島(猫)の記事をお届けします。



ホステル40ブログ

この通路は、お気に入り♪
前回ブログとたびねすには、この通路を夕方近くに猫ちゃんが1匹歩いている写真を掲載していますが、午前中の朝日が差し込んでくる時間帯も、雰囲気があってとても素敵でした。


ホステル12-1ブログ

通路の壁にあった、中国四国地方の地図。
この小さな島から、より広い世界を見つめていたんだなあ。。。などと、自分が育った田舎ともオーバーラップさせて勝手に想像してしまう。 
元々ここに掛かっていたものなのか、それとも元は教室内にあったものなのかは不明ですが、海とつながっているかのように見える通路にこの地図が掛かっていることが、とてもロマンチックに思えます。




さて、先の通路を隔てて客室の並びには、日中は宿泊者以外でも利用が可能なカフェ「喫茶ネコノシマ」があります。
こちらは、元々、職員室だった部屋がカフェに衣替えしたもの。

革の椅子は、校長室にあった応接セットの椅子。

ホステル32ブログ


ホステル33ブログ


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こういうのを見ると、ああ、学校だったんだなあ・・・と思いますよネ。 内容の似たりよったりはあれど、その学校にしかないおそらく唯一無二のもの。手書きですしね。
子供の頃は何とも思わなかったけど、掲げてあった学校のきまりや目標、標語等の文字って、一体誰が書いていたんだろう  国語の先生、だったのかな?


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職員室の隣にあった「保健室」
元々は、先生方がプリントを印刷する(ガリ版印刷、ってわかります?)ためのお部屋だったようですが、今は保健室に置かれていた備品が展示されています。


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ホステル27ブログ


ホステル26ブログ

いいですよねえ〜〜
特別に何が?というわけではないんですが、学校の備品には、レトロな玩具や雑貨などとはまた違った魅力と懐かしさがあります。 普通のお店には売ってないものが多いですもんね。

宿のご主人と奥様もおっしゃっていましたが、こういう公立学校の備品というのは、所定の手続きなどを経ないと使わなくなったからといって勝手に処分したりはできないそうです。(確かに。税金が投入されているものですからね)
だからこそ、廃校になって20年以上がたっても手つかずのままで残っていたのかも。



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ホステル34-1ブログ



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客室内の黒板にはチョークは置かれていませんが、宿泊者は帰りに客室の外にあるこんな黒板に自由にメッセージを残していくことができます。
ここにも書かれていますが、朝日がさし始める日の出直後の時間がとても綺麗です 
清々しい早朝の光を浴びながら、ホステル前の道をお散歩したら気持ち良かった〜!



ホステル35ブログ


フェリーの時間があるので、そろそろネコノシマホステルとお別れ・・・
最後に、島の猫ちゃんにもご挨拶をしておきましょう。


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ネコたちと島の風景8ブログ



ホステル45ブログ



ネコ0


一番下の写真の猫ちゃんが、私が砂浜まで下りたら後をついてきた猫ちゃん
猫って水を嫌がると思うのですが、島の猫ちゃん達は防波堤を下りて海の近くに寄って行く子もいたりして。
まあ、とは言え、たぶん体に波がかからない程度の距離にはいるんですけどね(笑)

それにしても、今まで猫を多く見かける漁師町や島には何度か行った事がありますが、この島の猫ほど、海の方をじっと見つめている猫ちゃんたちは見たことがないような。
海を見て,何を思っているんだろう??   とふと思った次第です




      


ネコノシマホステルにはまだまだ小学校当時の備品がたくさん残っているようで、現在は物置になっている教室から、太鼓らしきものも見え隠れしておりました^^
今はオープンしたばかりですが、きっとゆくゆくは、さらにたくさんの学校備品が展示されるようになるんだろうな。 とても楽しみです♪

前回、今回とご紹介してまいりました「ネコノシマホステル」と佐柳島の記事は、これでおしまい。

また来春の、瀬戸内海の島旅記事を楽しみにしておいてください〜〜




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瀬戸内海、佐柳島。 昭和の木造校舎の宿 「ネコノシマホステル」

たびねすに、旅行ガイド記事が掲載されました

「目の前は海!猫の島・香川県佐柳島「ネコノシマホステル」は古校舎の一軒宿」


今回、次回と、上記記事とのタイアップということで、たびねすに掲載していない写真、書けなかったマニアな感想、詳細を中心にお届けします〜!

ネコノシマホステルは、瀬戸内海の離島、佐柳島に先月オープンしたばかりのゲストハウス。 
たびねすにも書きましたが、昭和29年に建てられた島の小学校が、平成7年に残念ながら閉校になり、その廃校となっていた校舎がリノベーションされてゲストハウスに衣替えしたものです。

数年前のブログで、

ネコ1

と書いたことがありましたが、 実はこのネコノシマホステル、この南森町にあった「駒鳥文庫」を営んでおられた店主さんが佐柳島に移り住まれて開業したゲストハウスなんです  店主さんのお父様が元々この島のご出身らしく、ご縁があってこのよう形になったとお話しされていました。


佐柳島へは、香川県の多度津港からフェリーで約1時間。 


ネコ5

ネコ4

ネコ3

佐柳島・長崎港付近にて。 ネコのお面がいっぱいなのニャ
佐柳島は、「飛び猫」の写真などで有名になり、最近では「猫の島」として知られています。 瀬戸内海周辺には、こういった猫島と呼ばれる島がいくつかありますよね〜

上の写真、3枚ともややトーンが落ち着いていますが、昭和のフィルム一眼レフカメラ(ペンタックスMV1)で撮影しました。 以降もこのカメラで撮った写真が何枚か出て来ますので。


ネコ6

ネコ7

よく言われることですが、こういった猫島では、島民の方よりもネコさまに出会う数の方が多いです。
佐柳島の人口は70名ほどらしいので、ネコの数の方が多い・・・というまでではなさそうですが。
ホステルに行く途中にも、モチロン、色んな子に出会うのニャ




着いた!

ネコ9


ネコ10

ノスタルジックな木造校舎、たまりません

前にもどこかで書いたかも知れませんが、私は1年生の時だけ、近所にあった木造の小学校に通いました。翌年、町内にあった小学校が統廃合になり、その木造の小学校はいつのまにか壊されてしまいましたが、大枠の風景は記憶はいまだに記憶しています。
だからというわけではありませんが、木造の古校舎には何とも言えないノスタルジーを感じてしまう。 大好きです。


あちこち探検して見て回りたい、と思いつつも、とりあえず、自分の宿泊する部屋へ。 予約した段階では「図工室」のはずだったのですが、宿側のご都合で「理科室」に! 
もしかしたら、ラッキーかも 「理科室」って、そそられません 


ネコ11


ネコ12

海が目の前に見える
この窓からの眺めは本当に素晴らしいです。
学校だったから、窓の部分が大きいんですよネ。


何気ないことですが、

ネコ16

こういう教室の設備レイアウトみたいなものも、懐かしい。
黒板の上にスピーカーがあって、先生が出入りする、隣の準備室などと繋がっているドアがある。 そう言えば理科室ってこんな感じだったなと。

理科室ならではの、備品棚もやはりありました
廃校になってからもう20年以上になるのに、実験器具も、破損してしまわないで残っているのが凄い!


ネコ13


ネコ14


理科室に泊まることになったと知り、真っ先に思い浮かんだのが、「ガイコツ」 と「人体模型」
理科室、大歓迎なんだけど、ま、待てよ・・・。 もしかして、部屋にガイコツや人体模型があるのでは
夜、そんな部屋で一人で寝る自信がない・・・どうするよ〜



・・・・という心配は、結果的に全く無用でした(ホっ)  お部屋には、そういう類のものは置かれていませんので、ご安心を(笑)
あ、でも、昼間だったら、むしろ見てみたかったかも!

元の理科室、図工室、資料室、図書室が客室になっていて、すべての部屋を見学したかったのですが、他の部屋に小さなお子さん連れの宿泊者の方がおられたりしたので、無理は言えないと思い、今回は遠慮しました。
また、来春に行こうと思っているので、その時までのお楽しみということで



ネコ17

こんな金だらいのようなものまで、当時のまんま残ってる。




夕方になり、

ネコ20

外とつながった通路に、ひょっこりと現れたのが、




ネコ21

客室やカフェには、衛生上入っちゃダメ!!って言われてるけど、外の道とつながっているこういう場所には神出鬼没なのニャ 



ネコ15

夕暮れから夜にかけての、学校の雰囲気もなかなか良いものですよ (ネコ&マナサビイ 談)




     


次回も、「ネコノシマホステル」のルポ&写真が続きます〜♪

いわゆる、「学校レトロ」な備品、元・昭和の小学校ならではのあんなものこんなものがありましたので、お楽しみにしておいてくださいませ〜

写真、上の7枚が、オジにもらった昭和のフィルムカメラで撮影したものです。 感度100と200のフィルムを使い、カメラの設定も明るめにして撮影したものの、デジタルに比べるとかなり濃厚な写真に。 やっぱりフィルムならではの味はありますよね。

ただ、夏らしい明るい雰囲気が足りないかな?と思い、たびねすではフィルム写真は猫ちゃんのアップの写真のみにとどめました。
写真の感想もお伝えいただけると、嬉しいです♪

それと、台風、直撃しそうですので、皆さんお気をつけください!
大阪は台風が接近するたびに、直前に進路が少し逸れたりして毎回いい意味で空振りに終わるのですが、今回はヤバいのかな? 




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プロフィール

マナサビイ

Author:マナサビイ
昭和40年代生まれ。大阪在住。
前身のブログを始めた2007年より一貫して昭和のカルチャーやプロダクト、個人的な想い出などのテーマで書き続けています。
ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
小々石 曲允子の名で、昭和文化愛好家、神秘の杜ナビゲーターとして取材執筆も行っています。

旅先でのフィルム写真の撮影、神社仏閣や古代史などのトピック、野球観戦、2時間サスペンスや時代劇の再放送視聴なども好き。

記事の無断転載を禁止します。
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