ソラリスの時間 2014年02月

ソラリスの時間

昭和(1960-80年代)の懐かしいモノ、ヘンなモノ満載!!! 脱力系 or ココロトキめくノスタルジックワールドへご案内〜!

シティポップを中心にした70、80年代の音楽の魅力☆同世代のカイさんと語り合いました♪ 


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マナサビイ(以下、マナ)「わ、山下達郎の『OPUS』じゃないですか。カイさんのですか?」

カイ「そう おととしだったかな、発売されたベスト盤。 持ってない??持ってなかったら貸すよ」

マナ「ありがとうございます♪ 昨年、友人から借りて聴きました
実を言うと、私は昔は決して達郎さんの大ファンというわけではなかったんですよ。でも、最近すごく聴きたくて。
達郎さんだけじゃなくて、80年代のシティポップ全般をyoutubeでもよく聴いてるんですよ〜」

カイ「そういえば・・・オレもこのところちょくちょく聴いてるなあ、80年代の曲。 
この間の年末、大滝詠一が亡くなっただろ? 正月に実家に帰省した時も車の中で大滝さんの曲をかけながら運転したよ。FMでも追悼特集やってたし。子供達が寝てる時に、奥さんとふたりで聴いてたんだけど、懐かしいなあとか色々話したよ

マナ「仲いいんですね〜(笑)独身時代のデートを思い出しました??(笑)
でも、素敵ですよ、そういうのって。 それに確かにあの時代の曲って、ドライブにピッタリ合うんですよね〜(◡‿◡✿)」

カイ「ドライブと言えばカセットテープが必需品だった(笑)自分で編集して‘マイベスト’を作ってる奴も多かったよ。色々なアルバムから集めたそのアーティストのマイベストとか、アーティストもバラバラでとにかくその時その時で自分がいいと思う曲を集めたテープ作ったりとか。
オレはあんまりマメじゃなかったから、自分が好きなミュージシャンのアルバムをそのままテープにダビングすることが多かったけど、今日は海にドライブに行くから、達郎にしようとか、この人のこのアルバムにしようかとか、そういうとこだけはこだわってたな。デートを盛り上げたかったし(^_^;)(笑)」

マナ「わかりますよ! 好きなアーティストの中でのマイベストを作っている子は、女友達でも結構多かったですよ 
みんなで車に乗って出かける時はそれをかけたりして。 まあ男性ほど‘演出’にはこだわってなかったですけどね(^_^;)
私は女子のわりにはちょっとだけ「こだわり派」で、『夏の終わりの海辺に似合う曲』『都会の夜に似合うバラード曲』みたいなテーマを自分で決めて、それに合うイメージの曲を集めたベストテープを作ったりしていた時期もあったんですが、それがまた楽しい作業で!(^o^)♪
ヘタなコンピレーションアルバムよりもずっとうまい曲のセレクトをしてたかも?!(笑)
ただ、今から思うとこういうのも、80年代だからこそ楽しめたお遊びだったのかなあと思いマス

カイ「というと?」

マナ「例えば、さっき言ったような『夏の終わり、夕暮れの海辺に似合う曲』『11月、都会の夜に似合うバラード曲』『4月に春風の吹く街でひとり聴いてみたくなる曲』ナドナドというイメージを設定してそれぞれに思いつく曲を挙げるとしますね。
80年代、さかのぼって70年代の曲も含めて、このイメージにぴったりハマる曲がたくさんあると思いません 自然に思い浮かんで来る曲が何曲かあるでしょ 
それぞれの季節と風景、シーンが、自然と頭の中にドラマや映画の一場面のように思い描かれるような。
そういう「絵」が浮かぶ曲が、今は残念ながら少ない気がするんです

私の主観では、ユーミンさんなんか絵画性が感じられる曲が多かった人で。
ご本人が美大の出身ということが影響しているのかも知れないけど、特に70年代の荒井由実時代の曲は、風景が浮かぶと同時にあの時代の東京の街の香りまで今聴いても伝わって来ます。『卒業写真』なんてまさしく。だから聴いてもじ〜んと来て感動するんですよ。」

カイ「今でも春には、卒業ソングや桜をモチーフにした曲がリリースされることが多いけど・・・そう言われてみれば、昔のような情緒性というのかな、ポエジーを感じる曲は確かに少ないかなあ。」

マナ「タイトルや歌詞にたとえそういうワードが入っていても、全く「絵」として浮かんで来ない。だから心が動かされない(。-_-。)

ただ、最近の曲が何でもかんでも全面的にダメかというと決してそういうわけではなくて・・・。
例えば、ものすごく辛い事があって落ち込んでいる渦中にいる時には、直接的なわかりやすい言葉で励ましてくれたり元気づけてくれたりするような曲の方が心にささるし、力をくれる。 それは自分の経験からもそうでしたから。
そういうシンプルな応援ソング的な曲というのかな、そういう曲は今多い気がします。
これもバランスの問題で、そういう曲もありながら、でも、以前のような描写力に優れた曲の比率がもう少し増えてもいいんじゃないかと思うんです。」

カイ「それで思い出したけど・・・
おととしだったかな? 佐藤博さんが亡くなった時に、達郎さんが自身のFM番組で追悼特集をやっていたのをたまたま聴いていたんだけど、何かの話の流れの中で達郎さんが、最近の音楽を「カラオケパーティー・ミュージック」と表現していたなあ。 
70、80年代の音楽を聴いて来たリスナーは音の違いがわかる、という感じのことも言ってたと思う。
達郎さん、こういうことを感じてたんだ、と思ったよ。

細かいニュアンスにこだわって繊細な曲を作り上げる本物のプロミュージシャンと、それを受け止める感性を持った聴き手がいてこその、いい音楽でもあるよね




↑これが、佐藤博さん追悼特集をした時の、山下達郎さんDJのラジオ番組「サンデー・ソングブック」。
「カラオケパーティ・ミュージック」と昨今の音楽のことを達郎さんが評したくだりも入っています。
私が「OPUS」の中で最近いちばんお気に入りでリピして聴いているのが「あまく危険な香り」で、この番組内でもO.Aされているんですが、佐藤さんがこの曲の演奏に加わっておられたんですね。




マナ「カイさん、ただ私は、こんなに講釈を垂れてるわりには、専門的なレベルの話にはついていけないんです
なぜなら、楽器なんていっさいやったことないし、そもそも楽譜すら読めない人間なんですから(-.-;)(爆)」

カイ「・・・はははっ (=ω=;)」

マナ「ただ、専門的なことは全くわからないけど、昔は、なぜか歌の間奏の時に聞こえて来る楽器の音色とメロディーが素敵な曲が多かったなあということだけは思いますよ 
個人的な好みで言うと、大好きなルパンのTV版のバラード曲もそうですし、80年代のシティポップは全般にそういう感じ。曲全体でもそうだけど、間奏に哀愁とゴージャス感があったなあ。
その前の70年代だと、例えばイルカさんの「なごり雪」ね。 あの間奏に入る楽器の音色とメロディ、なごり雪が降っている場面がそのまんま絵のように浮かんで来る・・・

カイ「それは確かにそうだ。
間奏って大事で、僕の思うに、聴く側からするとあの間奏の間は、それまでの曲や歌詞に想いを馳せながら、頭の中のスクリーンに物語を描いたり、自分がそのスト—リーの主人公になりきれたりする時間でもあるんだよね。
まさにその歌の世界を楽器だけで描写する、小説でいうと次章の冒頭で描かれる場面転換後の風景描写かな。
舞台の説明になると同時に、登場人物の心象風景やその小説の背景になる世界観を反映していることが多いので。」

マナ「小説という言葉がカイさんから出たので、それに関連して言うと、特に90年代の途中ぐらいから、言葉が詰め込まれすぎたノイジーな曲が増えたなあと思います。」

カイ「さっき言ってたようなダイレクトな言葉が、過密気味ということ? ダイレクトなりにもっとワードを練って表現した方がいいということなのかな?」

マナ「そう。自分の想いや言いたい事をそのまま素直に歌詞にしてるから、言ったら、個人の日記やつぶやきを読んだり聞いたりしているような感じ。
それはそれでさっきも言ったように共感したり励まされたりということも大いにあると思うんだけど、何かこう、もうそろそろ、作品になった「小説」や「詩」を読んでみたいなという気がします。

歌は世に連れ、という言葉通り、この20年は、失われた20年を反映しているかのように、じっくりとした本格派の味わいや深みのあるものが少なくなって、全体的に浅く薄くなってしまったように思います。
逆の視点から見ると、精神的に余裕を失った時代だったからこそ、ダイレクトにわかりやすくメッセージが乗った曲に、みんなが無意識のうちにチューニングを合わせていたと言えるのかも。
でも、もうそろそろ余裕を取り戻してもいい頃ですよネ

カイ「おおっ、語るねぇ〜!(笑)」




ずっと前にもブログで書いた事があったと思いますが、当時大好きだった杏里の中でも、私がいちばん好きなのが88年のアルバム「ブギウギ・メインランド」に入っているこの曲! 今聴いても大好き
でも、なぜかこの隠れた名曲、杏里のベストアルバムには昔っから入らないんです。なんで〜〜〜?!(≧Д≦)



マナ「曲作りにおける技術的なディテールの云々は全くもってわからないんですけど、素人目線でもうちょっとだけ調子こいて言わせてもらいますと、今の音楽にはない、80年代の音楽の魅力として、もうひとつ、『少し背伸びした大人っぽいラグジュアリー感』というのがあったんじゃないかと

カイ「それに関しては僕も同感! 
てか、雑誌のインタビュー記事で読んだんだけど、名だたるミュージシャンの人も何人か同じようなこと言ってたよ

杉真理さん曰く、
『当時は聴き手も背伸びしをして聴いていたのでしょうが、作り手も背伸びしていました。お互いが大人になろうと励み、少し無理したところで成立していたのがなんとも言えない魅力を醸し出していたんじゃないでしょうか。』
『最近の音楽は、はっきり言って子供に媚を売り過ぎだと思う。僕が子供の頃に活躍した作り手の方々は、子供に媚を売ったりしませんでした。 それがかえって、僕のなかで大人の音楽への憧れを育んでくれました。』

(雑誌「昭和40年男」2月号より抜粋・引用)

あと、取材者側の文章にも
『今となってはバブリーのひと言で片づけられがちな世界観だが、自分の気持ちをひたすらつづった等身大の歌よりもはるかに想像力を刺激したのがシティポップだったのだ。』
(同上)


マナ「そうそう!もうまさにその通り〜〜という感じ!
プロ中のプロ、大御所の方もこんなことを感じていらっしゃったとは!
さっきの絵が浮かんで来る曲がないという話とも関係してるかも知れないけど、今って、確かに「等身大」の曲が多すぎる印象があるなあ。」

カイ「80年代の曲は、ロマンチックでカッコ良くて、オトナになったらこんな恋愛や暮らしがしたい、これがオトナの世界なんだ~!と思わせてくれたよね^^
非現実的だったりするけど、でも実際にこういうもんだと思ってた。だから早く大人になりたかった。
サーフボードを積んだ愛車のビートルで、週末は彼女と海へサーフィンに。海岸べりに佇むオールドアメリカンの雰囲気漂うオシャレなBar、そのテラスで飲むのは、ジンやカクテル、コロナビール。(今だとこのまま帰ったら、飲酒運転でNGですよ。あ、昔も同じか(^_^;))

しかも、そういう表面的な要素だけじゃなくて、当時の曲には、何と言ってもベースに哀愁を帯びた大人の色気みたいなものが漂っていた気がするんだ。一見、バブリーに見える曲や、ドライブの道中、友達とワイワイ騒ぎながら聴きたくなるような明るい曲であってもね。
僕が思う、今の曲と当時の曲との決定的な差はここらへんだね。」

マナ「私も同じ事、思ってました〜〜! だからこそ、あの時代の曲が今この歳になってますます魅力的に感じるのかも。」

カイ「そう言えば今ふと思ったんだけど・・・最近は、エアポートや、ウエストコースト、N.Yといった海外の街がモチーフや歌詞になっている曲が少ない気がするな〜。
ひょっとして、こういうところにも若者の海外離れの一因があるんじゃないのか?!(笑)」

マナ「や、それは意外にも真理をついているかもですよ(笑) 子供の頃や若い頃に何に憧れを抱くかが、その後の未来に与える影響って少なくない気がしますもん。」

カイ「背伸びしすぎはしんどいし、その世界を取り入れすぎても、キザになり過ぎて逆にカッコ悪かったりするリスクはあるけどね(^-^;)
それに今は昔と違って情報があふれているから、架空の歌の世界にハマって憧れを抱くなんて単純なことは起こりづらくなっているかも知れないけど、それでも「憧れ」を大人になったら現実にしたいという想いや感性は、時代を問わず、子供達や若い子に元々備わっているもんだと思うんだよね。」

マナ「そんなこんなで、昔は良かったと振り返るだけじゃなくて、想像力や憧れがかきたてられるようなドラマチックでラグジュな曲、大人の色気と気品が漂う曲が、70、80年代のように、今またドンドン出て来て欲しいと熱望してます〜〜〜! \(@^0^@)/」




ひょうきん族のエンディングで流れてたEPOの「DOWN TOWN」♪ これも、ザッツ・シティポップ☆
夜の街へと繰り出したくなるようなウキウキと楽しい曲の中に、ほんのりと漂う大人のせつなさと孤独感。子供の時から都会の大人の香りがする曲だなあと思いながら聴いていました^^
この頃の女性ミュージシャンの中では、EPOと大貫妙子は、私の中ではユーミン以上に「都会派」に分類されています(笑)




日本のシティポップではないですが、これも大好きだったクリストファー・クロスの「ニューヨーク・シティ・セレナーデ」。
アメリカも日本と同じで、この頃は素晴らしいアーティストや曲が目白押しの、いい時代だったと思います。洋の東西を問わず、音楽シーンに新たな「素敵」の波が到来する事を祈るばかり☆





☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

今日は本邦初の試み♪ 架空の対談ブログにしてみました〜〜♪
我ながら恐るべき妄想力(笑)

私達の若い頃、「音楽は何を聴いてる?」が、特に初対面の異性との間で早い段階で交わされる挨拶代わりの言葉になっていました。
「趣味は何ですか?」というようなつまらない質問をし合うよりも、誰のどんな曲が好きかを披露し合うことが、自分の好みやセンス、果ては価値観までをも知ってもらえ、相手のそれも知る事ができる、いちばん手っ取り早い自己紹介になったものでした
それだけ,音楽に勢いと力があった時代でもあったんでしょうね。






最後にもうひとつ、「昭和40年男」から抜粋・引用させていただきますと、

『バブル崩壊後、日本人はあまりにもカジュアル志向になってしまいました。しかしこの数年、景気が復調したことと関連しているのかもしれませんが、男性にも美意識を持つ余裕が戻ってきたように感じます』

これは80年代に‘シティポップスの貴公子’と呼ばれた、山本達彦さんの弁。
ファンではなかったけど、「突風〜SUDDEN WIND〜」と、♪ハイウェイを東へ50マイル〜で始まる「サンライズ・ハイウェイ」と、「メモリアル・レイン」という曲は中学生の頃に一時期好きで、今でも時々気づいたら頭の中で回ってる事があるなあ〜。 

山本達彦さんのお話にあるように、80年代的な流れを汲みながら、更に進化した大人の香り漂う音楽がこれから生まれて来ますように☆ 期待も込めて


昭和聴いた聴いたワールド 懐かしい曲♪
↑昔の音楽に関しては過去記事でもいろいろと書いていますので、よろしかったらごらんくださいマセ




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[ 2014/02/05 00:58 ] 昭和聴いた聴いたワールド 懐かしい曲♪ | TB(0) | CM(21)
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MANASAVVY(マナサビイ)

Author:MANASAVVY(マナサビイ)
昭和40年代、岡山県生まれ。大阪在住。
昭和カルチャー以外にも、旅、写真、グルメ、 読書、映画、TV、野球観戦、超科学や超古代文明(ムー的なトピック)が好き。 ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
「佳後 マリ子」の名で、レトロ旅ライターとして取材・執筆活動を行っています。

写真と記事の無断転載を禁止します。
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