ソラリスの時間 2011年11月

ソラリスの時間

昭和(1960-80年代)の懐かしいモノ、ヘンなモノ満載!!! 脱力系 or ココロトキめくノスタルジックワールドへご案内〜!

オールカラー版世界の童話その2~好きだったお話と挿絵♪ 


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さて、今回も前回に引き続き、図書館で借りて来た懐かしい小学館の童話全集「オールカラー版世界の童話」のご紹介です♪

今回も、ワタシが大好きだった絵とお話を厳選してご紹介☆
この間の回だけでお腹いっぱいだという方も多いかも知れませんが・・・
ワタシが昔大好きだったお話や挿絵のワンシーンがまだまだ見つかりましたので、どうぞ懲りずにおつきあいくださいマセ~m(_ _)m


まずは、


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「ピノキオ」です☆ 

これはもう皆さんもご存知でしょう、有名な童話で、ディズニーのアニメや絵本にもなったりしていますが、この世界の童話シリーズのピノキオが、お話も絵も当時はすごく気に入っていた記憶があります。

ピノキオというと、うそをついたバツで鼻が長くなってしまう場面や、サメに飲み込まれたお腹の中の場面とかが印象に残ってる方が多いと思うんですが、ワタシは、


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こういうパレードや遊具のシーンの挿絵に、子供の頃はひじょうに惹かれました
せっかくおじいさんに本を買ってもらったのに学校に行かずにサボってうつつを抜かしてしまうピノキオ君と、完全に一緒の目線
パレード、楽しそうだなあとか、こんな乗り物に乗って遊びたいなあと思っていました^^

グリムやアンデルセン、イソップなどの外国の童話をこの童話全集のおかげでたくさん読みましたが、ピノキオのお話には、その中でもとりわけ、‘ヨーロッパ情緒’みたいなものを感じていました。
なぜかわかりませんが、ものすごくヨーロッパの匂いを感じるお話だったんですよね~



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良い子になったピノキオが、女神様のはからいで人間の子供になれたラストシーン。
ピノキオも可愛いけど、楽しそうなパレードや遊具の場面以外は、幼い当時からゼペットじいさんの方に感情移入してしまってたワタシ、ピノキオくん、良かったね~という以上に、ゼペットじいさん、良かったね~。。。と思った記憶があります^^


でもこのピノキオの話、今読み返すと、ただ単に懐かしいという想い以上のものがこみあげてきたんですよ。

「あなたのように、おとうさんやおかあさんをだいじにするこどもは、みんなにほめられてかわいがられます。ですから、みんなのために、やくにたつひとになれるのです。そのうつくしいこころをわすれないように。」
人間になったピノキオに女神様がかけた言葉。

ワタシももっと親孝行できる人間になりたいなあ。。。


ピノキオの着てる花柄の赤いシャツが、記憶に残ってて懐かしかったです






もうひとつ、本を借りるまではタイトルも何もかもすっかり忘れていて、たまたま借りた「アンデルセンの絵話」という本の中に入っていたおかげで、再会できた大好きだったお話がコチラ~♪


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「オーレおじさん」というお話です☆
ピノキオと違って、この童話全集がなかったらワタシも読むことがなかったと思う、知ってる人がめちゃめちゃ少なそうなお話なんですけど、お気に入りのお話だったんですよ~

オーレおじさんは夢の精。絵を描いてある傘と眠気を誘うミルクを持って子供達のもとを訪れ、そのミルクをそっとまぶたにそそぎ傘をさしかけると、子供達は、一晩中楽しい夢を見ることができる。
この文字通り夢のような、ファンタジーな設定がまず好きでした☆

オーレおじさんが毎晩訪れている、良い子のヤルマール君のお部屋で傘を広げると、お部屋がきれいなお花でいっぱいになるというこの挿絵のシーンも、子供らしい可愛いらしいシーンでいいでしょう


ところで、このお話の中で、ワタシがいちばん好きだったシーンはというと。。。

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この、お姫様がバルコニーから、ボートに乗っているヤルマールに向かってキャンディを投げるシーン♪

これはオーレおじさんの魔法で、壁にかけてある絵の中に入ったヤルマールが遭遇した出来事なのですが(絵の中に入るという、パラレルワールド的な世界が描かれているところにもそれ以前に惹かれるんですが)、何がこのシーンでいちばん印象に残ったかというと、「キャンディ」「バルコニー」という言葉でした

「飴」でも「キャラメル」でもない、「キャンディ」という言葉の響き。。。
「ベランダ」とはひと味もふた味も違う、「バルコニー」という言葉の響き。。。

以前、「ちびくろサンボのトラバターほか、昔食欲をそそられたノスタルジック食べものリスト」というタイトルのブログ記事を書いたことがありましたが、このシーンのキャンディのことを、ワタクシ、すっかり忘れていました。
このお姫様が投げてるキャンディが妙に美味しそうに見えたんですよ、言葉の響きとも相まって。

あと、たぶんワタシはこのシーンで初めて「バルコニー」という言葉を知ったんじゃないかと思いマス。
ベランダとバルコニー、何が違うのかモチロン全くわかってなかったし今でもよくわからないけど、以来、お姫様が出て来そうな優雅で美しいベランダ(間違っても洗濯物を干したりしてない)=バルコニーという自分なりの定義が頭の中に出来上がりました。
バルコニーっていいなあ・・・  バルコニーのあるお家は子供の頃の憧れでした♪ (おうちの絵を描く時も、バルコニーとお庭付きの家を描いたりしていました



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ラストシーンは、大好きだった今は亡きおばあちゃんとの夢の中での再会シーン。
最後はホロリとさせてくれるなんて、オーレおじさん、なかなかやってくれますね~



ところで、この「オーレおじさん」の挿絵ですが・・・見ていて何か気づかれたコトはないでしょうか

お話の終わりのところに文章と挿絵をかいた方の名前が載っていて、そこに「森やすじ」さんというお名前が書いてあるのですが、実はこの方、

アルプスの少女ハイジ (1974年) オープニング作画
フランダースの犬 (1975年) キャラクターデザイン
未来少年コナン (1978年) 原画


・・・などなどを担当された方だったのです!

子供の時は全く気づきませんでしたが、久々にこの挿絵を見て、「・・・この絵、フランダースの犬のアニメの絵に似てるなあ」と思いました。特に男の子の顔や体型がネロに似てるなあ、と思ったんですよ。
で、調べたところ、なんとこういうことだったんです~


前回ご紹介した「うぐいすひめ」の挿絵といい、この本、知らないだけで、きっと他にも名のある方が挿絵を描かれてるお話がまだまだたくさんあったりするんだろうなあと思いました。


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今回第2弾で借りて来た本は、「ピノキオ」「アンデルセンの絵話」「まんじゅひめ」「アラビアンナイトのお話」の4冊なんですが、見覚えのある懐かしいお話ばかりで・・・。


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「まんじゅうひめ?」と子供の頃は思ったけど、日本的な絵、描かれている着物の色彩が美しい「まんじゅひめ」のお話。


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有名な牛若丸、「よしつねとべんけい」のお話。
これは弁慶が義経の正体を隠すためにわざと演技をして、義経を怒鳴りつけ叩いている、あの有名な安宅の関の場面。
(先のまんじゅひめのお話には実は源頼朝が登場するのですが、自分の命を狙ったまんじゅ姫の母親を、姫の母想いの心の優しさに免じて許すという思いやりを見せているんですよ~。なのに、なんで弟の義経をあんなヒドい目に?! と思わずにはいられない


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お花には興味がない、なぜかやたらに虫が好きという個性的なお姫様のキャラクターが印象的で、ずっと心に残っていたお話、「むしのすきなおひめさま」
(このお話、実は、物事のうわべ(イモ虫)だけを見て判断するのではなくて秘められた本質(成虫になったチョウチョ)をちゃんと見なければいけない、というメッセージが込められてるらしいのです。・・・大人になってあとがきを読むと面白い! ヘンなモノ好きなので、共感できる部分もありますし☆)


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可哀想なストーリーのため読み返す気にはなれないけど、絵が美しく、さまざまなシーンの絵をおぼろげに記憶していた「にんぎょひめ」のお話。
(人魚姫が船から身を投げるラストシーンの絵をいちばんハッキリと記憶していたんですが、可哀想すぎて、ここに画像を載せることもできませんでした


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3匹のギョロ目の犬が大活躍する、「ひうちばこ」というお話。
(アンデルセン童話らしからぬ、道徳性軽視で痛快でハッピーエンドなストーリーが面白くて、子供の頃も好きでした~


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少しアニメ風の独特の絵のタッチが印象に残っていた、「ふしぎなランプ」(アラジンと魔法のランプ)のお話。(マッチ売りの少女の絵も同じ)


・・・など、まだまだ挙げてたらキリがないぐらい印象的なお話や場面、挿絵がいっぱいで、子供の頃の記憶がページを繰るたびに蘇り、前回に引き続き、堪能しました♪
1冊の中でも、お話ごとに文章も絵もかき手が異なるからバラエティに富んでて豪華だし、今見ても飽きないのがいいんですよね~


でも、何と言っても「ピノキオ」と「オーレおじさん」は、久々に読めて特にうれしかったです!




本当は今日は締めに、いろんなことを長々と書くつもりでいたんですよ。
前回のブログでも途中でポロッとつぶやいてたことをさらに突っ込んで、懐かしいということ以外に、どうしてこんなに昔の童話の本が魅力的で惹かれるのか、今の童話の本と何が決定的に違っているのか?みたいなことを、です。

でもね、やめました ┐(´ー`)┌

その代わり、コチラを♪





「復刊ドットコム」というサイトで、復刊してほしい児童書ランキングの中の上位、第8位に「オールカラー版世界の童話」がランクインしています。
この童話全集の中の「カロリーヌとおともだち」(カロリーヌシリーズ)も、これとはべつに第10位にランクイン。
ここに寄せられている復刊希望の声を読みましたが、みんな同じようなことを感じてるんだなあと思いましたヨ^^


過剰包装など資源の無駄遣いはやめるというエコ意識、コスト削減の課題、 いまどきこんな重装備の本は高価格になってしまうから売れないだろうというマーケティング的見地・・・まあそれも、今の時代、多少は仕方ないでしょうけど。

でも、幼い頃母親がつくってくれたお手製の服のことをいつまでも覚えているように、子供は思っている以上に、手間ひまや愛情をかけて作られた物、それが醸し出してる‘豊かさ’を本能的に感じ取っているし、それを無意識のうちに心の中に刻み込んでいるような気がします。

今の子供達が20年後、30年後、大人になり、親になった時に、「・・・あの本、とっても楽しかったなあ!」と懐かしく思い出せるような、「うちの子供にも、自分が小さい頃に読んでいたあの本を読ませたい!」と思えるような本が出版されてほしいし、残っていってほしいなあと思います。


今借りてる本を図書館に返しに行った時に、カロリーヌの本を2、3冊借りて帰ろうと思っていますが、この絵本の話ばかり続くのも何なんで、それについての感想は次回ではなしに、またいずれ♪



来月からは、来年の春の予定に向けての資金稼ぎ?(というほどのものでもないんですが)のために、ほぼ週7日ペースで働きたいと思っています。
お正月も返上で働く予定で、その期間に働ける短期の仕事の面接にも行って来たところ

どんなに忙しくても、ブログは休止しないで、今と変わらないペースで更新していきますので~~♪(どうせ今でも だから(笑))





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[ 2011/11/19 01:49 ] ●懐かしの本・雑誌・マンガ・付録 | TB(0) | CM(16)

金色の箱を覚えてますか?~小学館オールカラー版世界の童話☆ 


3年ちょっと前になるでしょうか、富山県に旅した時のことです。
寒ブリで有名な氷見からの帰り、駅の待合スペースで、びっくりするぐらい懐かしい古本たちに偶然遭遇しました


himieki-hyousi-ninja.jpg himieki-hyosi-amanogawa.jpg


学研の「○○のひみつ」シリーズ!
学校の図書室や本屋さんでこのシリーズ、見かけませんでしたか?! うちにも1冊だけ、「鳥のひみつ」だったか「昆虫のひみつ」だったかの本があった記憶が 

待合スペースなどに善意で持ち寄られた古本が置いてある駅は大阪でも時々見かけますが、しかし、この2冊の本は、絵のタッチ、言葉の表現センスなどからして明らかに30年は前の古本。(本の奥付を確認したら、やはりその通りでした) 
ここまでの古本はそうそうどこの駅にもないんと違う~ とビックリするやら懐かしいやらで、パラパラとページをめくっては読みふけってしまったのですが、ここには、もう1冊、ワタシにとってはあまりにも懐かし過ぎる本が並べられていました。


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「小学館オールカラー版世界の童話」。 
そう、これこそが、ワタシが幼い頃に一番愛読した童話の本なのです!

しかも、この、マッチ売りの少女が表紙になっている「アンデルセンの童話」、うちにもあったしモロに覚えてるんですけど~!(爆)

中をめくると・・・


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これまた「おやゆびひめ」の絵が、懐かしい~!
おやゆびひめの絵は、可愛いなあと思ってあの頃も読んでたから、やっぱりいまだに覚えてたんだなあ。。。




・・・いつのまにか、ごく自然に今日の本題に突入してしまっていますが、というワケで、今日はこの懐かしい本、「オールカラー版世界の童話」について、ワタシの想い出と思い入れを語ってみたいと思いマス


「オールカラー版世界の童話」は、昭和42年に小学館から初版発行された童話全集で、全50巻。当時の価格で1冊が390円。
昭和の子供達に愛された童話全集で、昭和50年代にも増刷されていたのですが、残念ながら現在は絶版になっています。

この本は、ワタシを実の孫のように可愛がってくれていた親戚のおじいさんが買い与えてくれた本で、確かこのうちの20冊ぐらいが家にあり、おもちゃをしまっていたキャビネットの棚のところに百科事典のごとくズラリとこの本を並べていました。
当時は幼い子供ですし、家にあるから普通に読んでいたという感じだったのですが、子供向けとは思えないぐらい丁寧につくられた贅沢な本であったということで、改めてその貴重さに気づかされます



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例えば、この箱カバー。

この本を子供の頃読んだことがある方、見かけたことがある方ならいちばん印象に残っておられることだと思うんですが、1冊1冊が、こういう金色の箱ケースの中に入っていたんですよ~

この中から本を取り出して読み、読み終わったらまた大事にこの箱の中にしまう。。。
子供ながらにそれはそれは丁寧に、ちょっとした高価な宝物のように本を扱っていたものです。
こんなに豪華でしかも可愛い絵柄の箱の中に入ってたら、いたずら盛りの子供でも大事に扱いたくもなりますネ~^^♪


「オールカラー」といううたい文句も、決して誇大表現にはあらず、

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モノクロなのは巻末の保護者に向けたあとがきのページだけで、読者である子供が目にするページは、童話の本文ページのみならず、こんなふうに目次や裏表紙のページに至るまでカラーなのです

最初の氷見駅で見つけたアンデルセンの童話の本の写真からもわかっていただけるように、箱入りの本だけあって、モチロン本体もカッチリとしたハードカバー

ほんとに何から何まで贅沢で豪華なつくりでしょう~?!




印象に残っているお話が載っている本を、何冊か図書館から借りて来たので、ちょっとずつお見せしますネ~
これ、読んだことあると思い出してくださる方がおられたら、うれしいなあ~.:♪*:・


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これは、シリーズ第8巻の「日本の民話」という本の中にある、「うぐいすひめ」というお話です。
市の図書館にこのシリーズの本があると知った時、まずいちばん最初に見てみたいと思ったのがこのお話でした。

どうしてこのお話が印象に残っていたかというと、さし絵が色彩豊かで綺麗だったからというのもそうなんですが、子供の頃、この以下の場面にミョーに惹かれていたからです。


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美しい女の子は実はうぐいすの化身で、この子の家のタンスのひきだしをあけると、季節ごとの田んぼの風景~もうひとつの世界がそこに広がっていた・・・というシーン。


ワタクシ、どうやらこの頃から、パラレル・ワールド的な不思議な世界に興味を持っていたらしく、引き出しの中にもうひとつの世界が広がってるという設定に、子供ながらにときめいていました
押し入れが地下世界への入口になっているといったような、日常の暮らしの中にもうひとつの異世界への扉が実は潜んでいるという設定が妙に好きで、そういう児童文学を読んだり、NHKの少年ドラマシリーズなどのSFドラマも時々見ていたりしたんですが、そのSF好き・パラレルワールド好きのルーツは、もしかしたらこのお話にあるのかも知れないなあというぐらい、印象に残っていたお話です^^

ただ、引き出しの中の世界がもうちょっと色彩豊かでカラフルだったような記憶、田んぼ以外の風景も広がっていたような記憶があったんですが。。。そうではなかったのネ
なにせ30年以上前に読んだきり、その頃以来の再会なので、記憶違いも結構あったりするのでした


それにしても、このお話を久々に見て思ったコトは・・・絵がとにかく美しい、素晴らしいということ!
いかにも昭和の絵本の挿絵、ちょっと古くさい絵のタッチだなあと感じる方もおられるかも知れませんが、でも、今見ると子供向けの絵本の挿絵にはもったいないぐらいの味わいがあるし、何より本当に丁寧に描かれてますよね~
コンピューターでこれと似たような絵は描けたとしても、この、絵から醸し出されてる独特の味わいはまず表現できないと思う。


そういえば今思い出したんですが・・・
昔このお話を読んでる時に、漠然とですが、春の匂いがしてくるようなお話だなあと子供ながらに感じたことがあったような気がします。
「うぐいすひめ」というお話のタイトルからの連想も少しはあったでしょうが、この何の知識も持たない子供ならではの直感的な美的感覚、今思うとあながち間違っていなかったかも知れません

仮にうぐいすひめというタイトルや内容を知らなくても、本当に春の香りが漂って来るような絵ですもんね~、今、大人の目から見ても



この挿絵を描かれた、蕗谷虹児(ふきやこうじ)さんという方は、その昔竹久夢二氏や東郷青児氏とも親交があったり、「少女倶楽部」の挿絵や表紙絵を描いて大人気を博したりと、日本でも有数の挿絵画家だった方のようなのですが、この世界の童話シリーズの他のお話の中でもたびたび挿絵を担当されていて、


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こんなふうに、他のお話を見ても、そのタッチの繊細さ、色彩の美しさが際立っています

蕗谷虹児さんの絵に再びお目にかかれただけでも、本を借りた甲斐があったなあと思いました




蕗谷虹児さんの絵同様、現在の絵本ではほとんど見かけることがない、独特のタッチの挿絵が印象に残っていたお話が他にもいくつかあります


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「ふえふきおじさん」「しろばら べにばら」というお話です☆

「ふえふきおじさん」は、有名な童話「ハーメルンの笛吹き」を、幼い子供向けにハッピーエンドの結末に改めたお話で、第30巻の「外国の絵話」の中に入っています。
そして、いちばん下の挿絵の「しろばら べにばら」は、第17巻の「グリムの絵話」の中に入っているお話。

ストーリーにはここでは触れませんが、どちらもどこかリアルで写実的なタッチの挿絵が特徴的なお話です。
でも、こういうタッチの絵って昭和ならではの絵、今ではもうほとんどお目にかかることはないですよね。


確かに一見すると、リアルすぎて正直ちょっとコワい(笑)し、子供ウケしそうにない絵ですが。。。
でも不思議なものでこういう絵に限って、鮮烈に印象に残ってて、大人になってからも覚えてたりするものなんですよネ~
学生の時に怖かった先生やアクの強かった先生ほど、後になってみると記憶に残ってて懐かしく思い出すのと一緒で(笑) 好き嫌いはべつとして、絵自体の質は高いわけですし。

最近は、もちろん全部が全部ではありませんが、子供ウケの良さそうなアニメタッチの絵だったり、当たり障りの少ないマイルドな絵が多く、結果的に似たようなタッチの絵が世の中に氾濫してる気がします。少女マンガなどもそう。 昔よりも洗練度は増しているはずなんですが・・・。 
そして、それはこういう絵だけの話ではない、世の中のいろいろな分野において、こういう傾向があるような。





今日の最後は、コチラ♪


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「グリムの絵話」の中の、「こびとのくつや」というお話からの場面です☆

貧しいけど働き者で心優しい登場人物が最後にハッピーエンドを迎えるストーリーは、昔話でよくあるパターンですが、その中でもこのお話は、ほのぼのとした温かさが心に残るお話。

働き者なのに貧しくて、靴を作る革を買うお金がなくなってしまったおじいさんが、最後の靴を作りかけのまま一晩作業場に置いたままにして寝たところ、夜の間に小人達が靴を完成。 その靴が高い値で売れます。 それからというもの毎晩小人達は、こっそりとおじいさんの靴作りを手伝い、その出来が良いことから、おじいさんとおばあさんの暮らし向きはだんだん良くなっていきます。
クリスマスの前日、おじいさんとおばあさんは小人達へのお礼に、小さな洋服や靴下や帽子を作ってやり、作業場に置いておくと、夜中に現れた小人達はそれをたいへん喜びました。
この日以降、小人達は2度と作業場に現れることはありませんでしたが、靴屋はますます繁盛し、おじいさんとおばあさんは幸せに暮らした、というお話です。


この手のお話には、普通、善人の主人公とは対照的な意地悪で欲深い登場人物が出て来るのがオチなんですが、このお話にはそういう悪人がいっさい登場しないので、お説教臭さが消えてほのぼのとした温かさに満ちた、クリスマスらしいお話になっています

ドキドキするような起伏に富んだ展開はないけど、こういうお話は、今読んでも好きですヨ~ おじいさんを助ける小人さん達の奥ゆかしさがいいでしょ~(笑)
これまた30年以上ぶりに読むことができて、懐かしかったしうれしかったです



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いたずら者のあまんじゃくがうりこひめになりすます、「うりこひめ」のお話も、幼い頃はなぜか好きで、繰り返し読んでたなあ~(o^^o)
この絵も、日本の昔話らしい絵で可愛いでしょう~?




この他にも印象に強く残っている、時を超えて読みたいお話がまだまだあるので、もう1回図書館で、このオールカラー版世界の童話を何冊か借りてきてここでご紹介しようと思っていマス
一番人気があったという「カロリーヌ」シリーズも、子供の頃には読んだことがなかったので、この機会にぜひ1度読んでみたいし・・・♪

子供の頃に読んでいた本を再び手にとる幸せ。。。懐かしさいっぱいの読書の秋を満喫している、今日この頃です
(ブログの更新ももちっとマメに頑張ります。。。(汗))




追記:それにしても、図書館の書庫に所蔵されている古い本なので、外側の箱は残ってないだろうと思ってたのに、借りた本全てに金色の箱カバーがついてるのを見た時は嬉しくて、貸出カウンターの職員さんの前で、思わず「うわぁ~~~!」と声を上げてしまいました♪(笑) 
この本がいろんな人の手に渡りつつも、ずっと変わらず大事に扱われてきたという証ですよね。
いろんな意味で、感激しました♪





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プロフィール

MANASAVVY(マナサビイ)

Author:MANASAVVY(マナサビイ)
昭和40年代、岡山県生まれ。大阪在住。
昭和カルチャー以外にも、旅、写真、グルメ、 読書、映画、TV、野球観戦、超科学や超古代文明(ムー的なトピック)が好き。 ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
「佳後 マリ子」の名で、レトロ旅ライターとして取材・執筆活動を行っています。

写真と記事の無断転載を禁止します。
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