ソラリスの時間 ●懐かしの本・雑誌・マンガ・付録

ソラリスの時間

昭和(1960-80年代)の懐かしいモノ、ヘンなモノ満載!!! 脱力系 or ココロトキめくノスタルジックワールドへご案内〜!

昭和の、子供の日ver.の企業広告と「乙女チック」の休日♪ 

たびねすサイトに、記事が掲載されております〜♪

ゆるり癒しの昭和時間へ!大阪・中崎町の古民家レトロカフェ4選

私が暮らす中崎町で、おすすめのレトロカフェをご紹介しております
以前ブログで取り上げたお店もありますが、今回初めてご紹介しているお店もありますので、ご興味ある方はぜひご覧下さいませ〜
どこも、長くやっておられるお店ばかりなんですよ〜♪



      


さてと。
ごぶさたしておりました〜! GWはどのようにお過ごしでしたか?

私は仕事と部屋の片付けと雑事を済ませて、本や雑誌を読む、これで時間はほぼほぼつぶれてしまいました(苦笑) 華やかさとは全く無縁の大型連休  というか、仕事している時間も多かったから大型連休ではないんですよね、そもそもw
でも、3、4月が忙しかったり体調不良もあったりした分、今はかなり落ち着きを取り戻してホッとしています。休めてる感じがするわ〜 


そう言えば、5日は子供の日でしたよね


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以前、京都昭和レトロ秘密基地さんで購入した、昭和33年の小学館「幼稚園」の裏表紙に掲載されていた「ヤクルト」の広告。  5月号ということで、子供の日をイメージした広告が掲載されていました。

この広告を見て初めて知ったのですが、ヤクルトって元々は「瓶入り」だったんですね〜
私の子供時代、昭和40〜50年代には、小さな瓶に入った乳酸菌飲料が何種類か売られていた記憶がありますが(私がよく飲んでいたのは雪印の「スノーラック」)、ヤクルトもそもそもは同じように瓶入りだったんだな〜。

それにしても、この広告の愛らしさがたまりません!!


雑誌の誌面の方にも、こんな広告が。

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三井銀行と日本勧業銀行の広告。 日本勧業銀行は、後の「第一勧業銀行」です・・・とは言うものの、その第一勧銀も今では合併して名前が消えてしまっていますが。

銀行の広告らしからぬ、このゆる可愛さに注目!!
こうした幼児向けの雑誌に銀行が広告を載せること自体、今ではあり得ない感じがしますが、このセンスも今では考えられないですよね〜。 
昭和の頃の銀行はキャラクター貯金箱をはじめ、ノベルティグッズも充実していましたが、銀行のこうした戦略と姿勢みたいなものは、その時代の世の中の状況を如実に映す鏡なのかも、とふと考えてしまいます。


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キリンの広告も可愛いでしょ〜〜!




GW中には、こんな本も購入しましたよ。

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じゃじゃん♪ 「大人の少女マンガ手帖 おとめちっくメモリーズ」☆

70年代半ば〜80年代前半にかけての「乙女チック」マンガの三羽ガラス的な(←この言い方も古いか)存在、陸奥A子さん、田渕由美子さん、太刀掛秀子さんとその作品を主に取り上げた特集誌です。

こういう本を千数百円出して買うぐらいだったら、マンガそのものを何とかして入手した方が。。。と一瞬思わないでもないけど、そんなこともないんですよ〜。 なぜなら、このあたりのマンガが好きだったとは言え、当然全ての作品を読んでいる訳ではないですから、「え〜、こんなストーリーのマンガもあったんだ!?」とこの本で初めて知るものも多かったりするんです

なので、懐かしむ感覚というよりも、例えば、陸奥A子さんの「冬の夜空にガラスの円盤」「秋にのって」など昔読んだ記憶がない作品を「読みたい!!」と私などは普通に思ってしまいました。(この中では私はダントツで、田渕由美子さんのファンだったので、陸奥A子さんの作品の中には読んでないものもあったりするんです。「りぼん」誌上で当時読んだのに、覚えてないものもあると思う。)

本の中に、1976年の「りぼん」に掲載されたものの、単行本未収録の陸奥A子さんの作品「ジェントル・グッドバイ」が収録されていて、「あ〜、やっぱり、こんな可愛いストーリーのマンガを描いておられたんだよな〜」、とあらためて思いましたね。
・・・ああっ、書いていると、この頃の作品をますます読みたくなってしまうわ〜!


乙女チックマンガって、冒頭シーンとエンディングシーンに、「ポエム」がよく書かれてたじゃないですか
「あなたに出会ってから、何度目かの秋が巡って来て・・・」とか、そういうやつ(笑)
私は小学6年生ぐらいの頃、こういう乙女チックマンガのポエムにすっかり影響されて、授業用のノートにまで自作のポエムを書いたりしていたんですが(苦笑)、そういうツボがしっかり押さえてあったのは良かったです。

あとは「ポプリ」とか可愛い「エプロンドレス」とか「洋館」とか「喫茶店(パーラー)」とか、そういう舞台設定やファッション、小道具系に言及されていたのも、かなり共感できたし楽しかったですよ〜


あ、そうそう、あと「りぼん」以外にも「なかよし」に掲載されていたマンガも少し紹介されていて、その中に、松島裕子さんの「おしゃべりなバニラエッセンス」という作品があったのですが、もう、これに関しては、40年ぶりにタイトルと内容を思い出す事ができました!! 「松島裕子」さんというマンガ家さんのお名前すら全く覚えていなかったので、「そういえば・・・・あった〜〜!!!!と。
こういうのを記憶の扉が開くというんでしょうね。 や〜、懐かしかったです!
松島裕子さんなんて、乙女チック三羽ガラスの先生に比べたらず〜っとマイナーな存在だと思うし、単行本の古本を探し出すの難しいだろうなあ。 でもちょっとこのマンガも頑張って、できたら入手したいと思います!


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↑↑当時の絵柄をそのまま使用したという、こんな付録もついていました
陸奥A子さんの「アイビーノート」。 かわゆいですよねえ♪



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今日の午前中は、事前にまとめ買いしていたこんなチョコたちを食べながら「やすらぎの郷」のまとめ再放送を見ておりました
「やすらぎの郷」は、週末にまとめて見るのがすっかり習慣になりつつあります(笑)
個人のキャラクターや事件を深く掘り下げるというよりも、浮き世に生きる人間全般に通じる可笑しみと哀しみが描かれているところが味わい深くてクセになる。個性の強いキャラとエピソードのひとつひとつが何気なくだけどしっかり描かれている上に、と言った方が正確かな。

そして、今現在は、先々月に亡くなられた渡瀬恒彦さん主演の「十津川警部シリーズ」の再放送を横目でチラリチラリと見ながら、このブログを書いています。


なんというか、相も変わらず、昭和デフォな日々をごく当たり前に送っていますが、こんな風に特にテーマを決めず、自分の昭和に浸りきった日常をダラダラと書くだけのブログもいいかもしれませんね
これだけでも、普通の人から見たら相当イカれている「昭和オタク」に映るのかもしれないと、ふと今更ながら思う(笑)


・・・というわけで、今日はこのあたりで
明日からのユウウツと連休疲れは、昭和の世界にしばし浸ってなかったことにしましょうっ!!(笑)



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[ 2017/05/07 14:37 ] ●懐かしの本・雑誌・マンガ・付録 | TB(0) | CM(12)

ほのぼの可愛く、ハイクオリティー!昭和33年の小学館「幼稚園」 

最近、軽く驚いたこと。

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3月で「小学二年生」が廃刊になるのは知っていましたが。。。まさかこんな名前の新雑誌が登場するとは!(笑)

しかし裏を返せば、1年刻みの学年誌が成立し得た時代というのが今から思うと奇跡的な時代だったのかも知れないとも、ふと思います。 小学館だけじゃなくて、中学生になったらなったで他社から学年誌が出ていたし(「時代」、「コ—ス」)、逆に小学校に上がる前にも、1、2才刻みでターゲットを絞った幼児向けの月刊雑誌が複数の出版社から刊行されていました。
そういう出版文化の恩恵をモロに受けて来た身からすると、こんな子供向けの学年誌の名前にまで話題性みたいなものが求められる時代になったのか〜と。「8年生」というセンスは悪くないしむしろ面白いと思いますが、何かこう、聖域を侵してしまったかのような「禁じ手」的な名前のような気もします(笑) 昭和文化が霧散し、消えていくまでの過程を見ているような気持ちになります。


そんな中、今日お届けするのは、昨年訪問した「京都 昭和レトロ秘密基地」さんで購入した、小学館の「幼稚園」昭和33(1958)年5月号です。その時のブログでは表紙だけお見せしましたが、中のページの一部をお見せしますネ♪

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このページにある全ての乗り物が、「昭和30年代」という感じしますよね〜
昭和40年代生まれの私、まだこの頃には生まれていませんが、時代背景に想像と推測を巡らすことができて面白い!
三角の旗がなびいているところからすると、この車は新聞社か何かの社用車という設定ではないかと思いますが、昭和33年というと本格的な車社会到来のまさに直前の時期なので、車のフォルムやデザインもまだギリギリ国産車風ではない(アメリカ車)のかなあ〜?!とか。 道路もやっぱりまだ舗装されてないな〜とか^^

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これがSLの正面。特急「かもめ」のプレートがついていますよ。



ずっと以前にこのブログで、「小学館オールカラー版世界の童話」を取り上げたことがありますが、昭和の子供向けの本というのは全般的に高クオリティーで、特に挿絵は大御所の方、または後に大御所となられる方が筆をふるわれているケースが非常に多いんです。 そしてそれは、この雑誌においてもしかり。


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藤井千秋さんの挿絵。


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左、早見利一(はやみりいち)さん、右、清水崑(しみずこん)さん。
清水崑さんは、あのCMなどで有名な黄桜のカッパのイラストを描かれた方です。この絵にも、その雰囲気が十分にありますよね〜

早見利一さんは、清水さんほど有名ではないようですが、昔、よくお見かけした絵です 特にここにもいる、ハゲたおじさんの絵はそこかしこで何度か見た記憶があります(笑) マニアの方なら、私などよりもずっと詳しくご存知かも!(ご存知でしたら教えて下さい♪)


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せおたろうさんの絵。 せおさんは「のらくろ一等兵」など戦中の「のらくろ」映画シリーズの作画を手がけ、のちに絵本作家に転向された方です。昔から駄菓子屋さんなどにあった「クッピーラムネ」の絵は、せおさんの画風と若干ですが似ている気がします。せおさんが描かれたものかどうかは不明ですが。



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森康二(もりやすじ)さんの挿絵。 名前を聞いただけではおわかりにならない方もいらっしゃるかも知れませんが、アニメ界では超有名な存在だった方です。なぜなら・・・(以下、wikiより抜粋させていただきました)

マジンガーZ (1972年-1974年) 原画
パンダの大冒険 (1973年) 原画
山ねずみロッキーチャック (1973年) 作画監督
アルプスの少女ハイジ(パイロット・フィルム) (1973年) キャラクターデザイン・原画
アルプスの少女ハイジ (1974年) オープニング作画
フランダースの犬 (1975年) キャラクターデザイン・オープニング作画
草原の少女ローラ (1975年-1976年) キャラクターデザイン
シートン動物記 くまの子ジャッキー (1977年) キャラクターデザイン
ペリーヌ物語 (1978年) レイアウト
未来少年コナン (1978年) 原画



最初に所属したアニメーション会社が倒産し、「小学館の学年誌から挿絵の仕事を請け負ったり、一時西武百貨店宣伝部に勤務するなどして糊口をしの(wikiより引用)」いでいた時期にちょうど描いたと思われるのが、この「幼稚園」誌上の挿絵と思われます。
宮崎駿さんや高畑勲さん、大塚康生さんらは森さんが指導した後輩にあたり、森康二さんがいなければ、私が大好きなあのアニメの「ルパン三世」はもちろん、あのアニメもこのアニメの名作も生まれなかったかも知れないというほど、私達世代が間接的に多大な影響を受けている方なのです。


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林義雄さんの挿絵。
この愛らしいほのぼの感、何とも言えません!! (//∇//)  誰が描いたかはべつにしても、見ただけで癒される童画ですよね。 こういう絵、理屈抜きで大好き



同じ小学館の制作ということもあるのでしょうか、この昭和30年代の「幼稚園」に挿絵を描かれていた方たちは、後の「オールカラー版世界の童話」でも挿絵を描かれている方が多いようです。 今ご紹介してきた中では、私が知っているだけで、藤井千秋さん、せおたろうさん、森康二さん、林義雄さんが「オールカラー版〜」に作画を提供されています。
「幼稚園」にしても「オールカラー版〜」にしても、幼い子供が読む本に素晴らしい絵が提供されていたということに豊かさと贅沢感を感じますよね。 

この「幼稚園」は5月号なので、子供の日をテーマにした絵やお話がたくさん載っていました 
掲載されている広告がまた非常に可愛らしいものが多くて、これに関しては、またいずれ「昭和の広告」というテーマで別個に取り上げたいと思っておりますのでお待ちください♪



追記: さて、再来年から新しい元号に変わるというニュースが巷を賑わせていますが、そうすると私達って2時代も前の人間になってしまうんですよね。 子供の頃には、明治生まれのおじいちゃんやおばあちゃんがまだ周りにたくさんいて、「凄い昔の人」だなあと子供ながらに感じていました。それが、今度は私達自身がそう思われるということになる(爆)
戦争経験者の高齢化や死去に伴う悲惨な記憶の風化が問題になっていますが、私達ももうじき、「戦後の昭和文化の語り部」という役割を自然に担う立場になるのですね。 元号が変わった後も、様々な形でこの時代の大衆文化の豊かさを伝えていけたらいいなあと思っております

大阪市内は快晴のとてもいいお天気ですが、同じ大阪でも北部など場所によっては雪が降っているところがあるらしい 寒い時期ですので、皆さん気をつけてください〜!



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[ 2017/01/15 12:51 ] ●懐かしの本・雑誌・マンガ・付録 | TB(0) | CM(8)

美しい絵と奇想天外なトンデモ展開!昔、学年誌に連載されていた「谷ゆき子」さんのバレエマンガが実は凄かった!! 

半年前のブログ記事、なかよし展〜「これぞ、ザ・昭和レトロ♪」昭和40年代のなかよしの付録と掲載広告〜 の中で、私、こんな文章を書きました。


「私がまだ「なかよし」を読み出す前、小学館の「小学1年生」とか「2年生」を読んでた頃、バレエ・マンガが掲載されていたのを憶えてます。
そのマンガのヒロインの名前は、確か「なでしこちゃん」と言ったっけ。」


さらには、同記事にお寄せいただいた見張り員さんのコメントへの、私の返信コメント。

「私が小学○年生の中で読んだバレエマンガは、そこまでたぶん深刻ではなかったけど、意地悪なライバルの子が出て来て主人公のなでしこちゃんを軽くいじめる(お金持ちの娘で、海外旅行のおみやげのスイスのチョコをなでしこちゃんだけにあげないなど^^;)というのはありました。 昔の少女漫画にありがちな感じの(笑)
どこかに当時の雑誌の現物が残ってないかなあと思います。


この断片的に記憶に残っていた小学館の学年誌のバレエ・マンガに、念願叶い、約40年ぶりに出会うことができました
前回記事でupした「小学2年生」4月号の中に、このマンガが掲載されているのを見つけたのです

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(この表紙に見えるバレリーナの女の子。彼女こそが私の記憶に残っていたマンガのヒロイン・ガールでした)


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↑そしてこれが、例の私の記憶に残っていたコマ 意地悪な女の子がスイスのおみやげのチョコレートをヒロインだけにあげないというシーンの記憶、間違ってなかったですね(笑)
ヒロインの名前が「なでしこちゃん」ではなくて「ひなげしちゃん」であること、「軽くいじめる」どころか殺人未遂ばりのイジメを展開する(例えば、このチョコのシーンの直後に、写真を撮ってあげるフリをして、ヒロインが崖から足をすべらせるように仕向けているw)という点は大きな記憶違いでしたが。

それにしても外国製のチョコレートなど庶民の子供が手にする機会などなかった時代、その中で目にしたこのわずかなコマに登場するスイスの高級チョコレートが、その後40年も私の記憶にしっかりと焼き付く事になったのですから、本当に食べ物の威力たるや(というか、自分の食い意地たるや)恐ろしい!!
ハイジの「チーズと白パン」、なかよしに連載されていた「フォスティーヌ」に出て来た「クレープ」などもそうですが、美味しそう!!と感じたものの記憶だけは、何十年経っても消えません(爆)

しかし、そんな私の食い意地が功を奏して、このバレエマンガを描いた素晴らしい少女マンガ家さんに40年の時を経て導かれたこともまた事実
このあまりにも懐かしいバレエマンガを描かれたマンガ家さんの名前は、「谷ゆき子」さんとおっしゃいます。


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「谷ゆき子」さんという名前をご存知の方、聞き覚えがあるという方は、ブログをごらんの方の中にもおられることと思います。
私はこの「小学二年生」掲載の『アマリリスの星』というマンガに再会するまで、お名前もすっかり忘れていましたが、その後しばらくしてから、書店でこんな本を見つけることに!


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『超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界』
タイトルと帯のコピーにただならぬ気配が漂っていますが、その点についてはまた後ほど(笑)


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私が読んだ『アマリリスの星』のことも、この本の中で紹介されていました。

谷ゆき子先生は、1960年代の後半から70年代中頃まで、『○○の星』と題したバレエマンガ・シリーズを小学館の学年誌に連載していました。
最初が1966年の『かあさん星』で、その後、『白鳥の星』『バレエ星』『さよなら星』『バレリーナの星』『ママの星』・・・といった具合に続き、私が当時読んだ『アマリリスの星』(1975年〜1976年2月)が、結果的にこの星シリーズの最後の作品になったようです。 つまり、私の学年は、谷ゆき子さんのバレエ連載マンガをリアルタイムで読む事ができた最後の学年であったというわけで、 まさに滑り込みセーフ!!  

谷ゆき子マンガを知る最後の世代として、当時描かれていた絵を見て改めて感じるのは、やはりその画力の素晴らしさです。 線が繊細で、なおかつとても滑らかなタッチで。 そういうこともあってか、‘可愛い’という言葉だけでは表しきれない、どこか「なまめかしさ」「お色気」のようなものまで感じられる絵であるような気がします。
これに関しては、当時の小学二年生の編集長をしておられた井川浩さんもこの本の中で少し述べられていますが、私もその通りだと思いました。


987-1277谷ゆきこnew3すみれ

他にも、これ以前の時代、1950年代末〜60年代前半には大阪で発行されていた貸本マンガ誌に絵を描かれていたようで、ご自身の手による貸本誌の表紙画がこの本の中にもたくさん掲載されていました。

こういうスタイル画風の絵を見るのって、女子にとっては無条件で楽しいものですよネ
今見てもキュートなファッションの数々ですが、谷さんご自身が非常にオシャレな方だったようで、おそらくこういうスタイル画風の絵は、仕事でありながらもかなり楽しんで描かれていたことが想像されます


987-1277谷ゆきこnew1k下敷き

この本の中でも、私がかなり気に入っているページ。1970年代に販売されたサンスター文具製の下敷きに描かれた、谷先生のイラスト。 

こうして見ると一見、高橋真琴さんの絵と路線が似ているようにも見えますが、先にも述べたように清純で優しい絵でありながらもどこか官能が感じられる点、また、描かれているファッションがよりスタイリッシュであるという点で、高橋真琴さんとはまた全然別の個性を放っておられる気がします。
70年代の製品なので、もしかしたら私も子供の頃にこの下敷きをどこかで目にしたことがあったかも知れないのですが、とにかく、可愛い!! (//∇//)  そして、今更ながら・・・コレ欲しい!!(笑)




さて、かの手塚治虫先生にまで名指しで評価された(!)という、無類の絵の上手さ、美しさの一方で、


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目が見えなくなったヒロインが母に会いに行くために決死の覚悟で吊り橋を渡るが、渡った先で猛犬に襲われかけ、さらにはその猛犬共々ダイナマイトで吹き飛ばされそうになるシーン


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「・・・おばさん、お願いです。家の中で虎を飼うのはやめてください!」
「おや、虎を飼ってはいけないというのかい?!」


(ちなみに左ページには、貧しいはずのヒロイン姉妹が常連らしき寿司屋のカウンターに座っているシーンが載っていました。まだ高校生にもなっていないはずなのに・・・。 このあたりの描写は、中学生なのにスポーツカーを乗り回していた花形満とダブります。花形は金持ちのボンボンだからアリ ・・・なワケ、ないでしょ〜(笑))


・・・などといったような、およそバレエマンガとは思えないような驚きのトンデモ展開が繰り広げられるのも、一連の谷ゆき子さんの作品の特徴でもあります(笑)
これらのようなシーンがごく当たり前の調子で組み込まれているところが、いわゆるタイトルや帯で「超展開」と評されている所以です(笑)

絵面の優しさ、フェミニンさと完全に相反する意味不明で怒濤のストーリー展開によって、「異次元」「シュール」といったスパイシーな(そしてスペーシーな)形容がここに来て与えられることになり、谷ゆき子さんの作品が「昭和のマンガとは何か?」をさらに紐解き、語る上での絶好のサンプル、アイコンとなり得る可能性が出て来たとも言えます。
ストーリーに関してはご本人ではなく谷さんのお姉さんが全て考えておられたようで、そういったある種、家内工業的なプロセスも含め、昭和という時代をバックボーンに持つマンガならではの独特の混沌が、谷ゆき子さんの一連の作品を覆っているように思えるのです。

生原稿がほとんど残されていないこともあって(当時の手違いで、花村えい子先生の手許に、谷さんの原稿のごく一部だけは残されていたようです!)作品が単行本化されておらず、これまで大々的に懐古される機会がないまま、幻のマンガ家的にとどまっていたようですが、これを機にもっと注目され、再評価されてほしいと願っています



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小学館の学年誌にバレエマンガが連載されていたのと同時期に、「少女コミック」などにも作品を描かれていた谷先生。
上は、1970年の大阪万博の年に、別冊少女コミック誌上に掲載された読み切りマンガ『パビリオンの星』
先日大阪で開催された展示イベントで読ませていただきましたが、万博会場で芽生える恋物語、ストーリーに充満する時代の香りが香ばしい(笑) 小学生向けのバレエマンガだけではなくて、こんな恋愛マンガも描かれていたのですネ










いつものごとく、とりとめもなく書いてまいりましたが・・・
このブログ記事を読んで下さることで、谷ゆき子さんのことを思い出して懐かしく思って下さったり、またご存知なかった方であっても、「こんなマンガ家がいたのか!」と興味を持ってくださる方が少しでもいて下さいましたら、嬉しい限りです。

フェミニンで柔らかく美しい絵と、あまりに奇抜で手荒なストーリー展開。こんな真逆の取り合わせのマンガ、そうあるものではありませんしネ(笑)

普通のマンガ雑誌と違って、こういった学年誌に掲載されていたマンガ作品やマンガ家さんたちはこれまで不思議なぐらい懐古される機会がなかったので(掲載作品が単行本化されていないことも理由のひとつだとは思いますが)、このような本が出版されたのを機に、学年誌に掲載されていた他のマンガ作品やマンガ家さんにももっとスポットライトが当たってほしい、というのも少し私が期待しているところではあります。
谷さんのマンガに比べると、インパクトの面では劣るかも知れませんが^^;


年末で慌ただしくなってきていますが、みなさん、お互いに体には気をつけましょう!!(かくいう私も数日間、風邪をひいていましたが
それではまた、次回〜

(※記事中に掲載している画像に関しましては、許可を得て掲載しています)




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[ 2016/12/15 17:28 ] ●懐かしの本・雑誌・マンガ・付録 | TB(0) | CM(16)
プロフィール

MANASAVVY(マナサビイ)

Author:MANASAVVY(マナサビイ)
昭和40年代、岡山県生まれ。大阪在住。
昭和カルチャー以外にも、旅、写真、グルメ、 読書、映画、TV、野球観戦、超科学や超古代文明(ムー的なトピック)が好き。 ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
「佳後 マリ子」の名で、レトロ旅ライターとして取材・執筆活動を行っています。

写真と記事の無断転載を禁止します。
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