ソラリスの時間 「キイハンター」〜ビバ!昭和40年代ワールド!! 人気アクションドラマの昭和マニア的見どころ(2)

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「キイハンター」〜ビバ!昭和40年代ワールド!! 人気アクションドラマの昭和マニア的見どころ(2) 

前回はたいへん失礼いたしました。 土日あたりにブログ記事をごらんいただいた方は「??」でしたでしょう。
ブログに一旦掲載した上で著作権元の方に記事を見ていただき、もし不許可ということなら画像を削除するというスタンスでこれまでやって来ていたのですが、ここに来て初めてお許しをいただけないことになり、画像部分のみ急遽削除するということになりました。
こればかりは仕方ないことですので、もちろん素直に従わせていただきました。

しかし。
だからと言って、昭和フリークの私としては、「キイハンター」の記事をここで中断させるわけにはまいりません。 だって、ドラマに見られる香しい昭和40年代的なアレコレをどうしてももう少しだけご紹介したいんですもん

というわけで、ほぼほぼ文章だけの構成で読みづらくなってしまうかも知れませんが、 私がドラマの中に見い出したこの時代ならではの設定、ストーリーなどを綴っていきたいと思います♪
聞けばなるほど〜!の、あの頃ならではの世界がそこに






● テーマは、「ナチスの悪夢」! 〜 戦後25年しか経っていなかった当時だからこその、シリアステーマ

第132話 「日本アルプス大追跡作戦」

途中までは「ナチス」のナの字も見えない展開なのですが、意外な悪者の裏に、最後にさらに大きな黒幕としてナチスの残党の血を受け継ぐ人物が登場するのがこの回。
ラストになって「ナチス」の志を継ぐ秘められた陰謀が初めて明かされるので、ドラマ全体がそのテーマにガチガチに縛られているという感じではないのですが、不気味さみたいなものは強調されていました。

この132話が制作・放送されたのは、1970年か71年あたりだと思うのですが、終戦から25年ほどが経過した時代でもありました。  
現在、2017年の25年前というと、1992年。 とても昔のように思える反面、中高年にとっては記憶が確かな出来事も多くて、事柄によっては「ついこの間」とも感じられますよね。 
ましてや戦争体験ともなると、私達の記憶に残るバブル期の思い出以上に、当時の中高年にとっては生々しい記憶として残っていたはずで、そういったことを考えるとやはりこういうテーマは、当時らしいテーマであったように思います。 

なお、この作品にはヒロイン役として、若かりし日の島かおりさんが出演されています。
名古屋ー立山間を当時走っていた、「急行 北アルプス」のレトロ車両も鉄道マニアにとっては見どころかと。



● テーマは、「グロ」! 〜 昭和の作品にありがちだった「グロ」な描写に、今では郷愁さえそそられる・・・。

第135話 「吸血昆虫島 上空異状あり」

このタイトルからして、すでにという感じですよね(笑)
伊豆七島の無人島で、人が刺されると狂い死にするという「毒虫」が、何者かによって秘密裏に飼育・研究されているという設定。

この毒虫が人の顔や体にたかっているシーンが、グロい  何回かそういう場面が出て来るのですが、特にラスト近くで、悪の手先だったはずのヒロイン(真理アンヌさんです!)にたかるシーンがいちばんグロいです。
ただ、当時の「グロ」のレベルからするとインパクトがそう強い方ではないのですが、現在のドラマではこの程度でもなかなか見られません。
(実際はフェイクだったのかも知れませんが、パッと見では、本物の虫が顔にたかっているように見えます


そして、一応「グロ」ということで取り上げてはいますが、このドラマは、先程の第132話 「日本アルプス大追跡作戦」 以上に、「ナチスの悪夢」がテーマになっている作品でもあります。

真理アンヌさん演じる謎の女は、実はナチスの捕虜だったが辛くも生き残ったという凄絶な過去があり、その影響から人間不信と人間憎悪に駆られるようになり、自分が培養した毒虫に刺されて死ぬという悲惨な最期を遂げます。
 「日本アルプス大追跡作戦」 以上に、ナチスや戦争が色濃く影を落としている作品でもあり、70年代的エッセンスがふんだんに盛り込まれた作品であると言えるかも知れません。



● テーマは、「70年代の青春群像劇」! 〜 自由と友情、挫折感と絶望の描写

第185話 「真昼の決戦!すれすれ愚連隊」

この作品は、「劇中劇」という設定で展開されます。 つまり、キイハンターのメンバ—、千葉真一さんや野際陽子さん、大川栄子さんらが映画館で見る映画の中のストーリー、という設定になっていて、この映画の中に、谷隼人さんと瓜二つの青年が登場します^^

序盤はコメディータッチな雰囲気で、本来のキイハンターらしいハードボイルドなストーリーを期待する向きからすると拍子抜けするようなムードでドラマは展開していくのですが(映画の中の話なので、それもありとは思いつつも)、 後半に進むにつれ、ストーリーは意外な方向に進んで行き、見た後は切ない余韻の残る良作となっています。

1970年代初頭〜中頃というのは、日本では学生運動の挫折、アメリカではベトナム戦争などにより、若者の間では社会や政治への不信感と共にどこかシラケた厭世的な空気が広がっていた時代でもありました。
気の合う仲間と 「自由に生きること」を何よりも希求しながら、社会の現実や不条理に突き当たり、モラトリアム(あるいは人生そのもの)の終焉を迎える、という決してハッピーエンドとは言えない結末は、 70年代のアメリカ映画「イージー・ライダー」や、日本のドラマでは「俺たちの旅」や「俺たちの朝」などでも描かれていますが、まさにこの話はそういったストーリーを彷彿とさせるものがありました。

刹那で悲劇的な結末を迎える青春群像劇はこれ以降の時代にも生まれていますが、「愚直に自由な生き方を求めながらも、挫折して行く」姿にどこか詩情が感じられるところが、70年代ならではかも知れません。
このノンポリな青臭さが、とってもいいんです。
 




● テーマは、「○○な結末」! 〜 昔のドラマでは、時々見ることができましたっけ・・・

第171話 「お化け怪獣大戦争」

「キイハンター」は、初期の頃は純粋なハードボイルド一辺倒でしたが、回を追うごとにコミカルな要素が増して行く事にDVDを見ていて気づきました。

そう言えば、ルパンも、第一シリーズの途中まではクールなのに、第一シリーズの後半から徐々にコミカルテイストが入って来て、第二シリーズともなると完全にコミカル路線に変わっていますよね。 70年代作品の特徴のひとつ、というよりも視聴者を意識しての路線変更みたいなものなのでしょうか。

タイトルからもわかるように、この回も「ハードボイルド」は鳴りを潜め、それどころか、コミカルさえ通り越してまるで子供向けドラマのような展開になっています。

事件が起きたのは遊園地。 人形劇に登場するパペットの人形たちが喋ったり、天本英世さん扮する博士が邪悪なフランケンシュタインの魂を甦らせようとしていたりと、まるまる70年代の子供向け特撮ドラマに出て来そうなB級な展開に、「これが、キイハンター」 と、少なからず驚きました。

相当な違和感を感じながら見ていたのですが、最後まで見終わったところで、「・・・これぞ、70年代!」と妙に納得(笑)
ネタバレになってしまうので、どんな結末だったかは言いませんが、私はこういう感じの終わり方を見たのは、昭和の頃以来ですね。アニメなら今でもありそうかな? とも思いますが、どうなんだろう。

キイハンターの魅力を味わうというよりも、昭和の雰囲気を楽しむというスタンスで見るなら、とても楽しい回だと思います♪

DVDに収録されていたその他のコミカル路線の作品には、第140話「人殺しあの手この手」などがありました。
東映制作ならではの当時人気があったヤクザ映画をもじった作品のひとつで、今では大ベテラン俳優の田村亮さんが、憎めないチンピラ役を演じておられる姿も見ることができます

第168話「サイコロGメン 死んでもらいます」も、ヤクザ映画をもじった作品でした。




「キイハンター」は映像に映し出されている様々な風景やモノ、ファッションなどから昭和40年代、1960年代後半〜70年代初頭の香りを堪能することができるのですが、上に挙げたように内容、テーマからも、あの時代ならではのエッセンスを抽出することが出来るところがまた魅力です。 

最後に、テーマ性は抜きで、シンプルにストーリー展開が面白かった回を挙げておきましょうか♪

第105話 「世界殺人集団 南国の決斗」
第161話 「荒野の列車大襲撃作戦」
第162話 「蒸気機関車 大渓谷の決戦」



第105話 「世界殺人集団 南国の決斗」は、 キイハンターでは最初のカラー化作品で、そういうこともあって制作側が特に力が入っていたのか、面白い作品になっていました。
首謀者(犯人)の意外性もありますし、ヒロイン役を演じておられる小川真由美さんがまた美しくて

私が知っている小川真由美さんはもう少し経ってからの、例えば「八つ墓村」に出られていた頃以降のお姿だったので、よりお若い頃の(と言っても6、7年しか変わらないはずなんですけど)妖艶さとクールさを併せ持つ美貌に惚れ直しました
梶芽衣子さんなどもそうなんですが、この時代の女優さんて美人というだけではなくて、優等生的ではない、どこかアウトローな雰囲気を醸し出している方がおられたのがまたカッコ良かったんですよ〜!

第161話 「荒野の列車大襲撃作戦」 と、第162話 「蒸気機関車 大渓谷の決戦」 は、2話連続のストーリーなのですが、スリリングで見応えのあるストーリーでしたね。
千葉真一さんを中心にしたデンジャラスなアクションシーンも迫力があって良かったですし、純愛や友情というハートフルな要素も盛り込まれており、たぶんキイハンターの中でも屈指の回ではないでしょうか?

全部を見る時間はないけれど、キイハンターをイイトコどりで見てみたい!という方には、この3つの回は特におすすめですよ!


ちなみに「キイハンター」は、様々な方が監督をされたり脚本を書かれたりしているのですが、その中には深作欣二監督、降旗康男監督、村山新治監督、竹本弘一監督、小山内美江子さんらがいます。 豪華な顔ぶれですよね。
(105話は村山新治監督、161,162話は竹本弘一監督だったようです)



      


いかがでしたか? 

前回最初の部分で書きましたように、私は「キイハンター」のリアルタイムでの放送当時はまだ赤ちゃん〜幼児であったということで、どの話も初見だったのですが、めちゃ楽しかったです
映し出される昭和レトロなアレコレがどうしても気になってしまうため、一時停止を何度も押しながらの視聴になってしまうのですが(苦笑)、一粒で2度3度美味しいというのはまさにこのこと。 ファッション鑑賞や謎解き、スリリングな要素も加わって、「好き!好き!!魔女先生」よりももう少し多角的な面から楽しめたとも言えます。

「キイハンター」には、もっと過激であったりトリッキーであったりする放送回もあるようで、本当は全話視聴するぐらいの勢いで見たいところなのですが  
やっぱり、今更ながらでもCATV契約して、東映チャンネル見るべきですよねえ〜〜
マジで考えよう。。。

ではまた〜  






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[ 2017/08/31 08:58 ] ●懐かしのTV番組・TVアニメ・CM | TB(0) | CM(6)
カノッチさん、野際さんのアクションシーンがあるということは、たぶん比較的初期の作品かと。
砂浜でオールキャストで・・・だったかどうかは覚えていないのですが、もしかしてもしかすると、初めてカラー化された宮崎ロケでの回かも知れません(第105話「世界殺人集団 南国の決斗」)宮崎の海岸の砂浜で対決があったかと。野際さんが他のメンバ—よりも幾分露出が多かった回だったと思いますし。 ああ、つい2ヶ月ほど前にみたばかりなのに記憶が曖昧でスミマセン (^_^;)  

キイハンター、ストーリーもそうですが、懐かしい時代の香りがたまらんですよ! (//∇//)  ぜひ、ごらんになってください♪東映チャンネルで毎週火曜日に放送されているようですよ。DVD化されていない回も☆
[ 2017/09/05 11:01 ] [ 編集 ]
鍵コメさん、レス遅くなりまして、申し訳ありません!!m(__)m

そうそう、私も小学生ぐらいの時に夕方4時位とか?再放送をやっていたような記憶もあるんですよね、かすかに。
定かではないのですが。
野際さんのあの主題歌とオープニングの映像だけは覚えてる・・・やはり同世代!(笑)
でも、同級生でもGメンは覚えているけどキイハンターは覚えていないという方もかなりいらっしゃりそうですよね。
私も、OPの野際さんの軽いアクション映像好きです!「やったった〜♪」という笑顔もチャーミングでカッコいいですよね〜(*^_^*)

ブログいつも見ていただいて、ありがとうございます!
今後ともよろしくお願いします♪(*^.^*)
[ 2017/09/05 10:44 ] [ 編集 ]
マナサビィさんよりお兄さんな私ですが、印象的な場面や出演者は覚えているんですが、ストーリーは全然思い出せません。オールキャストが砂浜で戦って野際陽子が悪者に合気道技をさく裂させていたのはどの回だったんだろう。私もキイハンターをもう一度見たくなりましたよ。
[ 2017/09/04 17:21 ] [ 編集 ]
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[ 2017/09/01 18:17 ] [ 編集 ]
まりりんさん、私も主題歌とオープニングの駐車場のアクションシーンぐらい(千葉真一さんが車に追いかけられて、天井のパイプにジャンプして掴まって難を逃れるところとか)は記憶があるんですが、それだけだったんですよ、覚えているのは。キイハンターの末期の頃or再放送を見た記憶なのか。

ストーリーは私も全然知らないので、「こんなんだったんだ〜!」と思いながら見ていました。思ったよりもコミカルなシーンが多くて、初期を除くと、ガチガチのハードボイルドでもなかったんだなあと。意外でした!


> マナサビィさんのブログを読んでもう一度見てみたくなったけど、うちの近所のTU〇YAが閉店してしまったので借りるところがないのです(泣)

そうなんですか!残念ですね〜 今はネットで宅配レンタルとかもありますが、月々決まった料金を払わないといけないのは苦痛なので、私も店舗で借りるようにしてますが。
JCOMとかに加入してたら、今キイハンターを毎週放送している東映チャンネルが見れるんじゃないでしょうか?

是非是非、機会がありましたらごらんください♪♪
[ 2017/09/01 17:40 ] [ 編集 ]
キイハンター、私は4、5歳ぐらいだったかな~
一応リアルタイムで見てたというか、親が見ているのをふすまの陰からのぞき見していました(ときどき夜ふかしを許されてみたこともあったけど)
こんなストーリーだったのですね。ただ、女の人(たぶん野際陽子さん)が活躍するのがとってもかっこよかったことと、主題歌のメロディーだけは鮮明に覚えてます!
マナサビィさんのブログを読んでもう一度見てみたくなったけど、うちの近所のTU〇YAが閉店してしまったので借りるところがないのです(泣)
[ 2017/08/31 23:46 ] [ 編集 ]
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プロフィール

MANASAVVY(マナサビイ)

Author:MANASAVVY(マナサビイ)
昭和40年代、岡山県生まれ。大阪在住。
昭和カルチャー以外にも、旅、写真、グルメ、 読書、映画、TV、野球観戦、超科学や超古代文明(ムー的なトピック)が好き。 ブログの内容からか男性と間違われる事が多々ありますが、女性です。
「佳後 マリ子」の名で、レトロ旅ライターとして取材・執筆活動を行っています。

写真と記事の無断転載を禁止します。
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